ドイツワインの味わいの表示


糖度だけでは味わいは分からない

ドイツワインには、ワインの品質等級以外にも、ワインの味わいを示す表示が規定されています。
それは、ドイツワインはぶどうの糖度が品質等級の基準となっていますが、それはワインの糖度ではなく収穫時のぶどうの糖度です。

そのため、糖度が低めなカビネットやシュペートレーゼといった等級では、作り方によっては甘口ワインだけでなく辛口ワインも作れてしまうのです。
そのため、消費者が甘口か辛口かを購入時に区別ができるように、味の表示がされることになりました。

味わいの表示規定

味の表示は、ワインの残糖によって4段階に別れています。

トロッケン:4g以下/1リットル
ハルプ・トロッケン:4g~12g/1リットル
リープリッヒ:18g~45g/1リットル
ズース:45g以上/1リットル
※その他、総酸量のによる規定もあります。

辛口にも甘口にもトロッケン?

ただ、ここで気づく方も多いと思いますが、この辛口ワインを示す「トロッケン」という言葉、実は品質等級で最も甘い等級である「トロッケンベーレンアウスレーゼ」でも使われているのです。

よって、品質等級では「トロッケン」がつくと極甘口ですが、味の表示では反対に辛口を示す、というとても分かりづらい表記となっているのです。

トロッケンは「乾燥」「Dry」の意味

この問題は、「トロッケン」という言葉の意味を知ることで簡単に解決できます。
「トロッケン」という言葉は、英語で言うところの「Dry」という言葉とほぼ同じです。
ドライという言葉には「乾燥」という意味と、ビールでもよく使われるように「辛口」という意味があります。

「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は、この「乾燥」という意味で使われており、貴腐菌によって乾燥したぶどうから作られたワインを意味しています。
一方で、味わいの表記におけるトロッケンは、この「辛口」という意味で使われているのです。
ドイツワインの「トロッケン」は、「ドライ」に置き換えて呼んでみましょう。

味わいの表示は義務ではない

最後に、ここまで読んできて「なんだよ…」なりそうですが、以上の味わいの表記は義務ではありません。
よって、確実に味わいを知るためには、表記のあるワインを購入するかショップスタッフに確認することが最も確実です。



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