【後編】移住生活に興味がある方必見!山梨県南アルプス市でオリーブ栽培を手掛ける田中良治という人物とは?|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

【後編】移住生活に興味がある方必見!山梨県南アルプス市でオリーブ栽培を手掛ける田中良治という人物とは?

  
前回、インターネット関連の会社を起業して成功を収めたまでのお話、そしてメンタルヘルスに辿り着くまでのお話を聞きました。今回、実際に南アルプス市に訪れることとなった経緯、そしてオリーブ栽培をスタートさせるまでのお話を聞きました。
  

Q.そして、直ぐに南アルプス市に畑を?

9550「いや、当時丁度震災が起こったことで、僕は三重県に戻ることになったんです。事実、この話は一度頓挫しています。ただ、三重県ではおじいちゃんが働けなくなったことで手入れができなくなったブドウ園を手伝ったり、マイクロワイナリーをしていたNPOを手伝ったりと、ブドウ、ワインづくりには関わっていたんですよ。」

Q.一度、三重県に戻ったのにもかかわらず、なぜ山梨県に?

「そんな頃、もともと知り合いだったドメーヌ・ヒデの渋谷君が南アルプス市にワイナリーを作ったんですよね。以前、ワイナリーをしたいと飲みの席で言っており、実際に南アルプス市に作ったことで、僕も見に行きました。その時、“ブドウだったらワインにして付加価値がつけば高く売れる、ブドウをつくり渋谷君のところで醸造してもらえばいいのではないか?”と思い、思い切って僕もこの地でブドウ栽培をスタートしてみたんです。」

Q.最初はブドウ栽培だったんですか!?

「南アルプス市には、上宮地という場所があるのですが、その場所に畑を借りて醸造用ブドウを300本植えました。しかし、近くに谷があり、野生の猿が沢山やってくることが分かったんです。県のデイケアサービスが近くにあるから、きっと大丈夫だろう…と思っていたのですが、それは一切関係無く、きっと3年後にブドウの実ができても、食べられるのがオチだろうと考えるようになってしまったんです。この影響もあるでしょうが、この辺一体は耕作放棄地ばかりなんですよね。」

Q.ここからオリーブ栽培がスタートするのですか?

9699「知り合いのイタリアンシェフから、イタリアならブドウの樹の近くにオリーブの木を植えているという話を聞いていたので、ブドウ畑の隣にオリーブの樹を植えていました。しっかりと育つし厳しい冬も越えた、さらにオリーブであれば、猿も襲撃しないだろう。こんなことから、オリーブ栽培に目を向けるようになったんです。」

Q.オリーブ栽培に力を入れるとなると、またいろいろと探求されたのでしょうか?

「そうですね。ジュニアオリーブオイルソムリエを取得し、本当にオリーブというものは栽培できるのかを徹底的に調べ、九州での栽培研修にも参加しました。ちなみに、ブドウと同様にオリーブにもテロワールが現れます。海のオリーブ、山のオリーブと個性がはっきりと出るため南アルプス市は山のオリーブとして、しっかりとしたブランドになると確信しています。」

Q.南アルプス市でもオリーブ栽培ができるんですね。

9700「ただ、本当にこの場所でオリーブが育つかな…と、心配ではあったんです。ただ、南アルプス市では無いですが、昭和町にある苗木屋さんのところには樹齢50年のオリーブがあったり、南アルプス市の百田という土地には樹齢10年のものもありました。

ガーデニングとして育てている方もいて、無事に育っているようです。また、数年前に山梨県に大雪が降ったのですが、それでも無事に生きています。このことを知り、ブドウから本格的にオリーブへと転換しました。」

Q.ご自分で全ての畑を管理されているのですか?

「南アルプス市にも畑仕事が大変だから続けられない、という高齢者の方が多くいるため、遊休農地が多いことに気がつきました。当初はメンタルヘルス対策が目的だったのですが、先述したように皆さんに健康になってもらいたい、という思いからこの道に入ってきています。オリーブはブドウのように棚は要りませんし、必要なのは支柱くらいです。そのため、こういった高齢者の方にも植えていただき、現役に戻ってもらえないかと思っています。」

Q.お金になるの?という、声は無かったのでしょうか?

「もちろん、“いくらも、儲からないのでは?”ということを言う方はいました。ただ、オリーブからはオイルが搾れますし、実際料理で毎日摂取するものです。結局、ムキになって栽培をするのではなく、自分たちでオリーブを食べて健康になれば良いのです。」

Q.ただ、個人的にオリーブを作りたいから南アルプス市に移住したのではなく、さまざまな考えがあり、ここに辿り着いたのですね。

9698「お話した通り、ここに辿り着く迄にはさまざまなことがありました。この活動によって結果、オリーブ栽培は南アルプス市のブランドにもなるでしょうし、メタンルヘルスから、遊休農地の解消に繋がっていくと思っています。高齢者の方がカラオケやゲートボールなどの運動をして健康になるのも良いですが、新しい課題を持ちやる気がその人を健康にする、結果医療費などのコストが下がっていく、という構図を僕は目指しています。」

取材を終えて

田舎に移住をしてブドウを作ってみたいとか、ワインづくりをしてみたい、オリーブ、そのほかの作物を手掛けてみたい、という方は多いと思います。もちろん、田舎の生活は不自由なことも多いですし、“やってみたい”くらいの意気込みでは簡単に成功はできません。

しかし、強い意志を持ち、さらには周囲とのコミュニケーションを上手に取れる方であれば、希望があるかもしれません。実際、田中さんのような魅力的な方のまわりには多くの仲間が集まってきており、日々忙しく、また楽しく過ごされているようです。

今後、田中さんが手掛けるオリーブオイルやワインなどを消費者として楽しむことはもちろん、ぜひ南アルプス市に遊びに来て、いろいろと体験してみてはいかがでしょうか。何か、モヤモヤとしていたご自分のやりたいことが見つかるかも、しれませんよ。
  
  

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