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突撃リポート

【前編】移住生活に興味がある方必見!山梨県南アルプス市でオリーブ栽培を手掛ける田中良治という人物とは?

  
先日、お伝えした南アルプス市でオリーブを栽培している、田中良治さん。(記事はコチラ)田舎暮らしに興味があったとか、オリーブが大好きで育てて見るのが夢だった…というような、単純な経緯があってこの地にやってきた訳ではないようです。

今回、さまざまことを手掛けられている田中さんが、なぜ南アルプス市でオリーブを栽培しているのか、その人となりに迫ってみます。移住を夢見ている方、オリーブ、ワインに興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

Q.オリーブを南アルプス市で栽培しようと思ったのはなぜでしょうか?

9549「まず、南アルプス市でオリーブ栽培を行うまでの経緯ですが、僕の経歴からお話する必要があるかと思います。僕はもともと、農学の大学院で木材の成分の研究をしていました。

その後、就職した仕事先のプロジェクトの関係で中国やインドなど、数ヶ月調査に行ったりしていたんです。その頃の中国は今のよう姿ではなく、結構大変なこともあり、異文化の中で大きなカルチャーショックを受け、人生を考えるようになったんです。当時の会社に入社して5年目の30歳の頃に仕事を辞め、大学、つまり地元の三重県に戻ったんです。」

Q.そこから、博士号を取られて農業の道に?

「いえ、大学に戻った後に博士号は通ったのですが、当時は今と違ってドクターになってからの生活が大変不安定な時代でした。そのため、大学を辞退しました。もちろん、大学には行かなくなった訳ですから、その後の働き口を探す必要がありました。

ただ、なかなか就職先を探すも条件が合う場所がなく、さらにもう一度サラリーマンをやるというのも、正直乗り気ではありませんでした。結果、資格などを取って自分の力でいろいろとやってみようと思い、図書館や特許の勉強に工業試験場に通っていたんです。」

Q.結果、自分で何か特許を取られたのでしょうか?

「また奇遇なことに、当時、そのような状況の中で情報処理の会社を経営されている方と出会い、“フラフラしているなら、うちに来ないか”と、その方に拾われたんです。1ヶ月に1回の出勤でお給料を貰っていたのですが、さすがに半年経った頃に何かしなければ…と、いろいろと動き始めたんです。

実は、当時の平成7年頃というのは、インターネットの商業サービスが始まった第二世代でした。あの孫正義さんの時代が第一世代ですので、その次ということになります。
こういった時代背景の中で、当時僕が感じていたのは、三重県はまだ“田舎”だ、ということでした。中央と地方の差が凄い、これは何とかならないものか…。そう日々感じていた時に、インターネットがあれば、中央と地方の差が無くなるのではないかと思い、自分でネットの会社を起業したわけです。」

Q.ネットの会社を起業されていたのですね!?

9669「まぁ、開業したのはいいのですが、起業間もない小さな会社です。大手に殆ど仕事は取られてしまっていた状況でした。そんな時、通っていた試験場の人から、“ホームページを作るから、それをきっかけに、産業支援センター、次に三重県庁のホームページと、役所関係のお仕事を多く手掛けるようになったんです。

前職の情報処理の会社から優秀なスタッフの方をいただいたこともあり、当時では他社には無い画期的にプレゼンなどを行っていたことも関係していると思います。また、大学や上場会社、CATVと顧客を増やしていきました。」

Q.そこから、企業、事業とも拡大していったのでしょうか?

ある程度の実績を作ることはできたのですが、これ以上大きくするということはありませんでした。また、会社が成長していくに連れ、自分が何か手を下すことなく、会社がまわるようになっていたんです。

そんな時、ふと思ったんです。“インターネットの力で中央と地方の差を無くそう”と、思っていたが、こういったネットの早さについていけなくなった人たちが増え、鬱病の方々も増えてきた、と。これまた、どうにかしなければならないと思い、EAP(Employee Assistance Program)、つまり従業員支援プログラムが重要だと思い立ち、半年東京へ通いライセンスを取得しました。」

Q.実際、この従業員支援プログラムはうまくいったのでしょうか?

「EAPは、もともと米国の仕組みであり、そのままを日本に導入するには難しく、なかなか、新規参入でビジネスに結びつけるのは難しかったですね。」

Q.ここで、メンタルヘルスケアについては諦めてしまったのでしょうか?

9671「いえ、それからさまざまな文献などを調べたり勉強をしていくと、鬱病の患者さんは“体内時計”が狂ってしまっている、ということが分かったんです。彼らの時間を正常に戻すためには、やはりお日さまの光を浴びてもらう。

つまり、朝起きて太陽の光を浴び、日が沈んだら自宅に帰り、夜はしっかりと寝るといった生活を続けてもらうことで解決の糸口が出てくる、ということを知ったんです。」

Q.そこでついに、畑ということですか?

「森に行って森林浴…ということも魅力的ですが、やはり体を動かすのが良いのではないか、と思ったんです。もちろん、休職中は収入が減るため、それを補填するためには、畑で作ったものを売ればいいわけです。

その頃、僕は東京にいたのですが、臨床心理士の方々と話あっているなかで、都心から近いという理由からも、『山梨県』がいいだろう、という話となったんです。」

前編マトメ

次回、南アルプス市に移住するきっかけとなったお話、そしてオリーブ栽培をスタートさせたヒミツをお届けします。
  
   

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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