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突撃リポート

自宅で手軽にワインを楽しむコツ!料理研究家の尾田衣子さんにインタビュー!

   
先日、「懐かしいのに新しい!?メルシャンが提案する『ボジョめし&泡めし』試食会の内容をレポートします!」というコラムをお伝えしました。

試食会ではさまざまなユニークなネーミングの料理が提案されていましたが、当日そんなパンチの効いたネーミングのフードを実際に作ったのが、料理研究家の尾田衣子(おだきぬこ)さんです。

今回カーヴではワインそのものではなく、料理研究家から見たワインという切り口で、尾田さんにインタビュー取材をしてみました。ご自宅で手軽にワインのおつまみを作る際のヒントも聞いてみたので、ぜひ楽しみながら最後までお読みください。

Q.尾田さんは、どんなお仕事をされているのでしょうか?

9575「いまは料理研究家として、さまざまなお仕事をしていますが、もともとはフランス料理を学んでいたんです。『ル・コルドンブルー東京校』でフランス料理を勉強していたのですが、ヨーロッパの料理をより深く学びたいと思い、卒業後にイタリアに短期留学してイタリア料理も勉強しました。」

Q.尾田さんの提案する料理は、難しいプロ向けのヨーロッパ料理ということですか?

「私の場合、スーパーで購入できるようなお手軽な食材を使った、“おもてなし料理“の提案、というコンセプトでスタートしています。熟練した技術が必要なものではなく、本格的なヨーロッパ料理を日本でも手軽に再現できるような、そういった提案をし続けています。」

Q.どのようなお仕事内容なのでしょうか?

「今も続けていますが、まずは料理教室から始まり、その後に雑誌や企業さまからのご依頼でメニュー提案のお仕事などをするようになりました。料理自体をさまざまな人たちに広めるために幅広い活動をしていますが、やはりメニュー提案が多いですね。

企業さまから新しい商品が出たら、その食材を使用した料理を考えるといった内容です。季節や行事、パーティー、普段の食卓の献立など、そのキーワードにあった料理を考案しています。」

Q.「ワインに合う料理」を依頼された時、どのようなことを大切にしていますか?

9577「実は、私自身がお酒好きということもあって、少しずつお酒の仕事が舞い込んでくるようになって来たんです。ワインに詳しいわけではないのですが、ワインも大好きという縁から、ワイン会社さまから“ワインのおつまみの提案”というお仕事をいただけるようになった感じです。

私の考案するワインのおつまみは、美味しいことはもちろんですが、できるだけ簡単につくれるものを意識しています。皆がワイワイしている時におつまみに時間をかけ過ぎていると、その輪の中に入っていけないじゃないですか。自分も早く入っていきたいですし、飲む人も作る人も、別々ではなくて皆で盛り上がれることを考えて考案しています。」

Q.ワインのおつまみとなると、凝ったものでないといけないイメージですが…

「もし、凝ったお料理とワインを合わせたいのであれば、レストランさまに行っていただければ良いのかな、と思っています。私のような料理研究家の仕事は、外で食べるための提案ではなく家の中でどれだけ手軽に“ワインとおつまみ”を楽しめるのか、という提案なんです。」

Q.ワイン全般に合わせやすい調味料や食材があれば教えてください。

9574「まず、ワイン全般に合うとなれば、やはりオリーブオイルだと思います。私もいつも使っていますね。オリーブ栽培が行われているところでワインもつくられていることが多いですので、似た環境でつくられているもの同士、相性が良いのかもしれません。

定番ではありますが、チーズも合いますよね。ただし、何でも良いわけではなくチーズもフレッシュなものから、ドッシリとしたものまで幅広くありますので、それぞれの個性との相性が良いワインを選べば、幅広く合わせられると思います。」

Q.赤ワインに合わせやすい調味料や食材があれば教えてください。

「私個人の趣味なのですが、比較的スパイシーな赤ワインが好きなんですよね。なので、黒こしょう…特に粗挽き黒こしょうをお料理の最後にかけると、そういった赤ワインとの相性が良くなります。また、バルサミコ酢は赤ワインに相性が良いですね。元々ワインからできているお酢ですので、赤ワインとの相性はバッチリです。」

Q.白ワインに合わせやすい調味料や食材があれば教えてください。

「白ワインの場合、モッツァレラチーズやカッテージチーズのようなものが合わせやすいと思います。あと、日本人ですので、ネギなどの薬味系との相性も白ワインは良いと感じています。」

Q.尾田さんが、最も「ワインに合う!」と思う食材などがあれば教えてください。

「私自身、お肉が大好きなので、やっぱり…お肉ですかね。肉を食べている時にワインが無いと、何となく物足りなさを感じてしまいます。ワインに合う食材というよりは、肉は“ワインを飲みたくさせる食材”なのかもしれません。」

Q.お気に入りのワインはありますか?

9577「先ほど、“スパイシーな赤ワインが好き”とお伝えはしたのですが、季節にもよるかもしれません。夏はやっぱりキンキンに冷やした白ワインが美味しいですし、冬場は赤ワインや樽香を楽しめる白ワインなども美味しいですよね。

ただ、近頃ではスパークリングワインに傾倒しているかもしれません。以前は、泡系のワインというとシャンパーニュで、“高級”というイメージが強かったのですが、ここ最近では手軽に購入できて品質の高いスパークリングワインが増えてますよね。ビールからワイン、というよりは、スパークリングワインからワイン、の流れの方が全体的にバランスが良いと感じるようになっています。

また、スパークリングワインは洋食はもちろん、中華や和食にも合わせやすい万能なワインですし、ボトル自体もオシャレで可愛いものが多いといった印象です。私の中では、目を引く存在となっています。」

Q.今後、ワイン業界に期待することは何かありますか?

「“家でワインを楽しもう”とか“ワインを揃えてホームパーティーを楽しんで!”などと巷では盛り上がっているように見えますが、実際にはワイン需要がそこまで高まっていないような気がします。家でワインを飲む、という習慣が来ているのであれば、もっとワインを家で飲むお酒としての提案をしていっていただけるといいな、と感じています。

赤ワインを飲む日は赤だけ、白ワインを飲む日は白だけ…という方も多いと思うので、“この料理に合わせるならこんなワイン”といった図式などを、難しくなく手軽に伝えられるようなものが増えてくれば良いかな、と私自身は感じています。」

Q.尾田さんの、今後の展望をお聞かせください。

「お酒のある場所、というのは明るいというイメージがあります。お酒を飲んで、ご飯を食べる、皆でワイワイ楽しい気分で過ごせるといった提案や場所の提供をしていきたいと考えています。

また、料理教室をしていて思ったことは、料理をしていない方が案外多いということです。いまはとても便利な時代になっていますので、一から料理を作るのではなく、総菜と総菜を使って一品作るとか、“料理ってとっても簡単なんだよ”ということを、広く伝えていきたいですね。」

取材を終えて

今回、料理研究家から見たワイン、という内容で尾田さんにお話を聞きました。
取材後、ご主人(彼氏でも)がワインを買ってきて、それに合うおつまみを奥さま(彼女でも)がつくるという流れができたら、きっと明るい家庭になりますよね、という半分冗談混じりの話で盛り上がったのですが、個人的にもそういった時間を過ごせる家庭というのは、とても幸せなのではないか、と感じました。

ワインと料理、と聞くと難しそうで身構えてしまいますが、本当はとっても単純で楽しいものです。ぜひ、今回のお話を参考に、ワインに合う簡単なおつまみをご自身でも作ってみてはいかがでしょうか?

◆尾田さんの料理教室にも参加しよう!
・料理教室 アシェット ド キヌ HP
   
   

尾田衣子さんプロフィール

9573尾田衣子

料理研究家 オリーブオイルソムリエ(日本オリーブオイル協会認定)
健康管理士一般指導員 食育インストラクターPrimary
ル・コルドンブルー東京校に入学。料理ディプロムを取得。
その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。
現在、フランス・イタリア家庭 料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、食育を取り入れたヘルスケア料理を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。 また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。

著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)等。
   
   

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。
ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。
ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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