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突撃リポート

ポルトガルの最重要ワイナリー「キンタ・ダ・ラパ」!若き女性オーナーのシルヴィア氏にインタヴュー!

1733年に設立された、ポルトガルの有名ワイナリー「キンタ・ダ・ラパ」。テージョ地方でも最も古いワイナリーのひとつであり、国際的な品種を栽培しながらも、ポルトガル固有のブドウ品種を多種栽培し続けている、最重要ワイナリーです。

さて、そんな「キンタ・ダ・ラパ」なのですが、先日、日本総代理店の株式会社TYクリエイションの招きにより、同ワイナリーのシルヴィア氏が来日しました。「キンタ・ダ・ラパ」についてのさまざまなことを聞くことができましたので、同ワイナリーの新作ワイン含め、こちらで紹介します。

Q.キンタ・ダ・ラパで造られるワインの魅力を教えてください。

「キンタ・ダ・ラパのワインは他にはないテロワールの特徴と3世紀にわたるワイン作りの伝統を伝えるものであり、とりわけ生産サイクルを通じてベストプラクティスに従い、厳しい基準を達成した優れた品質を具現化しています。
それゆえキンタ・ダ・ラパのワインはフレッシュでバランスが取れており、素晴らしい熟成の可能性を秘めています。」

Q.キンタ・ダ・ラパのワイナリーは美しい建築ですが、コンセプトなどがあるのでしょうか?

9175「現在の建物は18世紀のマナーハウスを保存しワイナリーホテルに改装したものです。元からある歴史ある建物の特徴はそのままに保存して修復しました。“azulejos”(アスレージョ)と呼ばれるポルトガルならではの美しい青色のタイル、石積み、木工細工、家具や教会内の宗教関連の芸術品の数々です。

伝統の建物との調和を尊重しつつ、近代的な設備を導入しました。300年前と同様にすべての活動は中庭の周りで行われますし、建物の建築時に植えられた大切な古樹もあります。私の職業は建築家であるためこの建物の修復計画とインテリアデコレーションを担当しました。」

Q.キンタ・ダ・ラパのブドウ畑の特徴を教えてください。

9173「キンタ・ダ・ラパは、類まれな場所にあります。“Montejunto”(モンテジュント山)の麓のなだらかな丘陵地帯の中にあり、近隣の海からの心地よいそよ風が一定して吹き、ブドウが健康に寄与する通気が確保されている他にはないテロワールです。土壌は主に粘土質-石灰岩であり、白亜質の大きな部分がところどころ含まれているため白ブドウ品種には完璧です。

エステートの面積は100ヘクタールを超えており、約67ヘクタールがブドウ畑で残りは森と自生植物からなる雑木林です。湖が2つと小川があり、調和のとれたエコシステムのために人手を介は最小限にとどめています。」

Q.テージョ川からの影響がありますか?あるとすれば、どのような影響でしょうか?

「キンタ・ダ・ラパはテージョ川からはかなり離れてはいるものの、その水の流れは丘の間を曲がりくねりながら流れて大河に注ぎ、大量の水の影響を特に秋と春に発生する早朝の霧という形で与えます。これは、日当たりのよさと日中の微風と相まって大きな気温差が生じます。」

Q.キンタ・ダ・ラパで栽培されているブドウ品種を教えてください。

「ブドウ畑にはアリント,フェルナン・ピレス、アラゴネスなど地元の伝統品種と同様、テロワールに合うシラー、メルロー、カベルネなど国際品種も選んで植えています。」

Q.キンタ・ダ・ラパの醸造でこだわっている点があれば教えてください。

「キンタ・ダ・ラパのワインは、ここの個性と収穫年毎のアイデンティティを保つように造られています。スタイルはクラッシックでエレガント、品種とテロワールの特徴を活かすようにしています。」

Q.日本でもポルトガルワインが人気です。日本のワイン市場はどのように捉えられているでしょうか?

9166「日本市場は私どもにとって大変重要です。それは、日本市場がとても安定していること、さらに要求が大変厳しいからです。私どもの事業で一番大事な原則のうちのひとつは、ビジネスパートナーと長期的な関係を維持してくことですが、これを日本で成し遂げることができると信じています。
キンタ・ダ・ラパは海に近いため、ここで生まれるワインは和食全般に良く合うのではないかと考えています。」

Q.日本の食文化、または酒文化にどのようなイメージを持っていますか?

「日本は世界でも最も古い食文化を持つ国であり、調理法も産物も多種多様です。このような多様さには多様な飲み物を必要とすることでしょう。
和食は日本酒や焼酎と合うものですが品質の良いワインにもぴったりだと思います。」

Q.個人的にお好きなワインがあれば教えてください。

9170「個人的には白ワインがますます好きになってきています。それは白ワインの多様さとエレガントさのためです。
熟成させた素晴らしい白ワインをグラスに注いで少しづつ口に含むのに勝る喜びはありません。」

Q.ポルトガルワインが、他の生産国と決定的に違う点があれば教えてください。

9168「ポルトガルはブドウ品種が大変多い国のひとつです。品種は250種類を超えており、ポルトガルの国土の小ささから考えると大変多いといえます。それぞれの品種はそれに合ったマイクロ・テロワールで成功しています。

新世代の才能あるワインメーカーがこのような品種を手掛ければ可能性は無限といえるでしょう。ポルトガルワインはワインの世界に新しいフレーバーと個性を見せつつあり、これは大変素晴らしいことです。」

Q.キンタ・ダ・ラパにとって、ポルトガルワインの中で、どのような立ち位置を目指したいですか?

「職人的なクラフトワイン作りをしているキンタ・ダ・ラパはポルトガルのワイン生産者から尊敬を得ています。ブドウ畑を増やしているため生産量は増えてはいますが、わたくしどもでは人手が関われる範囲のワイン作りに留めていきたいと思っています。
キンタ・ダ・ラパはファインワインで300年の歴史あるので、このスタイルを変える必要は無いと考えています。」

Q.日本のワインファンにひとことあれば、教えてください。

9169「一日一杯のグラスで医者いらず。」

取材を終えて

伝統を守り続けながらも、常にポルトガルワイン業界の一歩先を歩み続けている、「キンタ・ダ・ラパ」。とはいえ、売り上げ至上主義の殺伐としたワインではなく、オーナーのシルヴィア氏のようにチャーミングで、人間的なあたたかさを感じさせるワイナリーです。

今後、TYクリエイションでは、白とロゼ、ブラン・ド・ブラン(スパークリングワイン)を取り扱い予定。
ぜひ、気になる方はチェックしてみてください。


◆株式会社TYクリエイション HP
◆キンタ・ダ・ラパ HP
  
   

CAVE THE SELECT
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