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豆知識

話題だからこそ知識を深めよう!ポリフェノール

 
ワイン(特に赤ワイン)に多く含まれているポリフェノール。このポリフェノールにはアンチエイジング効果が期待できるだけでなく、寿命延長効果まであるという研究結果までが発表されています。

さて、ワイン好きの方であれば必ず耳にしているポリフェノールですが、ワイン中にはどのようなポリフェノールが活躍しているのでしょうか。さらに、そもそもポリフェノールとはどのような化合物なのでしょうか?

今回、ここでは「ポリフェノール」について、少し踏み込んで学んでいきたいと思います。

ポリフェノールとは?

8807ポリフェノールとは、同一分子内に2個以上のフェノール性水酸基、つまりベンゼン環やナフタリンなどといった、芳香族(多くはベンゼン環を持つ化合物)に結合している水酸基を持つ化合物の総称です。

ちなみに、「フェノール」という物質は、ベンゼン環にヒドロキシ基(-OH)のついたものをこう呼んでおり、昔は「石炭酸」と呼ばれていました。ヒドロキシ基がつくので、実はアルコールの一種ではあるのですが、弱い酸性を示すため例外的なアルコールとされています。

ポリフェノールの「ポリ」は、「たくさんの」という意味を持っており、分子内に沢山のフェノール性ヒドロキシ基持つ植物成分の総称とされています。端的にいえば、ポリフェノールは「たくさんのフェノールが集まっている化合物」ということになります。

ポリフェノールの種類

8799ワイン好きがポリフェノールと聞くと、「タンニン」「アントシアニン」「レスベラトロール」という化合物がイメージされるかもしれません。そのため、ワイン中には数種類程度のフェノール化合物しか存在しないと思われている方もいるでしょう。

しかし、フェノール化合物の最大の特徴は、さまざまな化合物と自然に結合するところです。そのため、ポリフェノール自体は5,000種類以上存在すると言われており、ワイン中にも膨大な数のポリフェノールが含まれている、といわれているのです。

しかし、一つずつそれらを覚えるには辛過ぎますし、未だにワイン中のフェノール化合物がどのような反応をして、どんな働きをしているのかは、全て解明されていません。今後の研究成果に期待しつつ、ひとまず今のところワインにとって重要な働きをしていると言われているポリフェノール類について、簡単に紹介していきましょう。

フラボノイド系

ポリフェノールは、「フラボノイド系化合物」と「非フラボノイド化合物」の二つのグループに大別されています。
ワインにとって重要なフェノール化合物は数多くあるのですが、一つずつ説明すると長くなるので、覚えておいて欲しいものだけを箇条書きしていきます。まず、フラボノイド系化合物のグループを見ていきましょう。
  

8803ケルセチン…フラボノイド系のサブカテゴリー「フラボノール類」の一種で、黄色色素を含むもの。あまり聞き慣れないが、ワイン中には通常最も含まれているポリフェノールであり、高い抗酸化作用を持つといわれている。
   
アントシアニン…天然の色素で、紫外線などから実を守るために植物がつくり出すファイトケミカル。赤ワインの色調に重要なフェノール化合物。ちなみに、ワインのpHに影響を受けやすく、高pHの場合は青色や無色の色素が多くなり、低pHの場合はイオン化されたアントシアニンが増えるため、色調が明るくなる。
  
   
  

8805タンニン…ワインを飲んだ時に渋みとして検知されるフェノール化合物。さまざまな植物の樹皮や葉、未成熟な果実に含まれており、本来の役割は植物が身を守るために生成される物質だといわれている。オーク樽由来の加水分解型タンニンや、縮合型タンニンがある。
  
縮合型タンニン…ワインにとって重要だと言われている化合物。別名プロアントシアニジンと呼ばれており、フラバン-3-オールのモノマーであるカテキン、エピカテキンが重合されて形成されるもの。

もちろん、この他にもさまざまなフラボノイド系のフェノール化合物がワイン中で活躍しています。

ちなみに、ポリフェノールの健康効果を期待している方であれば覚えておきたいのが、最後に紹介した縮合型タンニンです。カテキン類の重合で形成される、というものですが、お茶に含まれていることで有名なカテキン、エピカテキン、エピカロガロカテキンなどがよく知られています。

ポリフェノール類の中では特に体内での抗酸化作用に寄与することからも、縮合型タンニンについては世界的にも研究が進められています。
   

非フラボノイド系

8808ワイン中(赤ワイン)のフェノール類は、そのほとんどがフラボノイド系に分類されていますが、非フラボノイドも重要な働きをしています。

ワイン中では、没食子酸や安息香香酸などのフェノール酸や加水分解型のタンニンであるエラグタンニンなどが活躍しているようですが、あまり聞き慣れない化合物ばかりです。

ひとまず、ここでは覚えておいてほしい非フラボノイド系のフェノール類を紹介します。


ヒドロキシケイ皮酸…ワイン中では特に重要な働きをする非フラボノイドと知られており、この分類の中にはカフタリック酸やクタル酸、フェルタル酸、コーヒー酸などがある。
カフタリック酸は、白ワインの色調やフレーバーに大きく寄与しているといわれている。
   
   
     

8801樽由来のフェノール成分…樽熟成により、ワインに付加される非フラボノイド系のフェノール類。バニラの香りを呈するバニリンやスモーキーな香りを呈するオイゲノール、グアヤコールなど。

リスベラトロール…スチルベノイドポリフェノールの一種。植物が外部からの感染やストレスに対応して生成する抗菌性物質、ファイトアレキシン。ブドウの果皮に多く含まれており、紫外線を多く受けると増加する。ピノ・ノワールには、特に多く含まれていることがわかった。近年アンチエイジング作用が注目されている、ワインの健康効果においてもっと“アツい”フェノール化合物。

  
非フラボノイドで注目すべきは、なんと言ってもリスベラトロールでしょう。その健康効果が数年前にNHKでも特集が組まれたほどであり、世界中で今もなお研究対象となっているフェノール化合物のひとつです。
どこまで健康効果が期待できるのかはともかく、ワイン好きにとっては無視できないポリフェノールであることは、間違いありません。

レスベラトロールについて少し…

8802さて、今回はポリフェノールについての基礎的な内容をお伝えしていますが、最後にレスベラトロールの健康効果についてちょっとだけ触れておきましょう。今の時点で、どのような効果が期待されているのか、箇条書きしていきます。

・新陳代謝を活発化
・抗酸化作用
・動脈硬化予防
・がん予防
・脳神経の障害防止
・寿命延長効果

どの効果も「本当だろうか…」と、疑いたくなる良いものばかりですが、数多くの研究結果がこれらを指し示しているとのことで、個人的には信じた方が幸せになれそうな気がします。

ちなみに、この効果が述べられている論文では「日常的に1、2杯程度を飲むことをおすすめする」と記されており、赤ワインには他にも健康効果が期待できる多種多様なポリフェノールが含まれているから、美味しい食事とともに楽しむことが老化防止になるだろう、と締めくくられています。

これからも注目されそうなポリフェノール

近年、チョコレートをはじめとした、「ポリフェノールブーム」が到来中です。検索サイトで「ポリフェノール 抗酸化作用」とか、「ポリフェノール 美肌」など調べれば、無限のように各サイトで特集が組まれています。

昔からワインを日常的に飲まれている方であれば、そうでない方々に比べて「ポリフェノール」については、ある意味で一足早く出会っているはずです。

メディアで取り上げられる度に、「でたでた…。まったく、何でもかんでもポリフェノールかよ…」と、辟易してしまうと思いますが、ここはひとつ、知識を身につけるチャンスだと思い、一歩先に進んでみましょう。

一人でも多く、ワインは美味しく、健康的な飲み物(はっきりとは言い切れませんが)なのだ、ということを我々と皆さんの力で広めていきましょう。
   
   

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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