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ワイン事情

ブルゴーニュに新風!?クレマン・ド・ブルゴーニュの「上級」格付がついに来春登場!

   
近年、霜害などの影響によりブルゴーニュワインの価格が高騰してしまい、消費者の一部では“脱ブルゴーニュ”の動きが加速しています。「廉価なチリワイン人気は一時的なものだろう」という業界関係者たちの思いはむなしく、1,000~1,500円といった中価格帯のチリワインまでも売り上げを伸ばしていきているようです。

日々、品質を上げているチリワインに高級ワインが対抗するためには、やはり歴史ある産地が持つ“ブランド力とストーリー性”をアピールしていけるかが、カギになってくるのではないでしょうか。

さて、そんななかブルゴーニュワイン委員会は「知名度が比較的低いAOCの開拓」を対策として挙げているようですが、「来春にクレマン・ド・ブルゴーニュに、『上級』2種の格付けを導入」という、別角度からのニュースが飛び込んできました。「クレマン・ド・ブルゴーニュ生産者協会」によって規定されたこの新規格導入のニュース。早速、今コラムで紹介してきましょう。

クレマン・ド・ブルゴーニュとは?

7440カーヴでも別コラムや用語解説コーナーで紹介されていますが、「クレマン・ド・ブルゴーニュ」についておさらいします。「クレマン・ド・ブルゴーニュ」は、シャンパーニュと同じ醸造方法である瓶内二次発酵で造られる、ブルゴーニュ地方のスパークリングワインです。

この「クレマン」自体、ブルゴーニュ地方を含め国内に7つのAOCがありますが、「クレマン・ド・ブルゴーニュ」は、シャンパーニュ地方に最も近い場所で造られるスパークリングワインであり、土壌自体も石灰質土壌です。そのため、本場シャンパーニュに引けを取らない品質であり、価格も比較的求めやすいことからもブルゴーニュラヴァーからの信頼が熱いスパークリングワインです。

上級規格が導入される

7442さて、そんな「クレマン・ド・ブルゴーニュ」なのですが、来春より「上級」2種が新企画として導入されるというのが、今回の本題です。「クレマン・ド・ブルゴーニュ」を名乗るためには、通常のAOC同様に定められた地域で栽培されたブドウを使用して、瓶内二次発酵で醸造されたワインということを前提に、“瓶内熟成9ヶ月以上”という法律が守られている必要があります。

今回導入される新規格は、「エミナン(Eminent)」と「グラン・エミナン(Grand Eminent)」というネーミングとなっており、最低熟成期間はエミナンが、“瓶内熟成24ヶ月以上”でグラン・エミナンが、“36ヶ月以上”と定められました。ちなみに、「INAO(フランス国立原産地呼称研究所)」によるAOC規定ではなく、あくまで「クレマン・ド・ブルゴーニュ生産者協会」による内規となっています。

導入の意図は!?

7443「クレマン・ド・ブルゴーニュ」は、地元はもちろん、フランス国内でも人気のあるスパークリングワイン。さらに、生産本数の3割ほどは輸出されているということで、海外でもその品質の高さが認められています。なぜ、これほどまでに人気を確立しているのにもかかわらず、「上級」2種の新規格を導入したのでしょうか。

まず、目に見える格付けによりブランド力を強化すること。さらに、シャンパーニュの価格がブルゴーニュ地方のスティルワイン同様に高騰していることが挙げられます。特に後者の影響により、実際にカバやフランチャコルタ、ニューワールドの比較的それよりも低い価格帯のスパークリングワインの需要が高まっており、この価格帯で高品質なスパークリングワインに市場があると睨んだという説が有力です。

ブルゴーニュ地方のイメージを覆す存在になるか?

7441冒頭でもお伝えしましたが、価格が高騰しているとはいえ、それ以前より「ブルゴーニュワインは高級」というイメージはありました。そのため、他国で生み出される高品質なブルゴーニュ系品種から造られたワインは、「ブルゴーニュを超えた次元なのに、この価格!?」というような、美味しいのにお手頃であるという売り方が今ものなお続けられています。

しかし、スパークリングワインとなるとブルゴーニュ地方は逆の立場となり、「シャンパーニュを超えているのに、この価格!?」という別の顔で勝負できるのです。今新規格によるグラン・エミナンの最低熟成期間の規格は、みなさまご存知の通りシャンパーニュでは、「ミレジメ(ヴィンテージ)」と同様です。

恐らく、後者は倍額の価格となる可能性も高く、品質と価格のバランスを見ても「クレマン・ド・ブルゴーニュ」にチャンスが到来する可能性大です。来春以降、ついに「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の新規格をクリアしたスパークリングワインが発売する見通しであり、ワインラヴァーとしてはもう期待しかありません。「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の今後を、ぜひ私たちも追いかけていきましょう!

「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の新上級規格まとめ

・「エミナン(Eminent)」と「グラン・エミナン(Grand Eminent)」の2種の格付が来春以降登場予定

・「エミナン」というネーミングは、「卓越した」という意味。

・『エミナン』…滓との瓶内熟成期間は、24ヶ月以上。ティラージュは収穫年の翌年3月1日以前は不可。

・『グラン・エミナン』…滓との瓶内熟成期間は、36ヶ月以上。「シャルドネ」、「ピノ・ノワール」のみが使用可能(ロゼは、ガメイを20%まで使用可能)。最低アルコール度数は10%以上。澱抜き後は、最低3ヶ月熟成後に出荷。ドザージュは15g以下のブリュットに限る。
    

CAVE THE SELECT
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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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