ロワール地方のワイン


ロワールは広大な土地

ロワール地方は、フランスで最も長い全長1000kmのロワール川流域に広がるワイン産地です。
ただ、一言で「ロワール地方」といったも主要なペイ・ナンテ地区からサントル・ニヴェルネ(中央フランス)地区までで約500kmもあります。

500kmといえば、日本に置き換えると東京から大阪までの距離に相当しますので、1つの地域として定義するには少し無理があるかもしれません。
そのため、A.O.C.は「ロワール」という地方のA.O.C.は存在しません。

ロワールは冷涼な気候

ロワール地方はボルドーの真北、パリの南西の緯度47.5度ほどに位置しており、北に位置する冷涼な産地です。
そのため、白ワインを中心とした爽やかなワインが主流となっています。

ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュに比べると知名度はやや劣ってしまいますが、面積はボルドー、コート・デュ・ローヌに次いで第3位の産地です。
ただし、輸出比率は全体の約20%とボルドーやブルゴーニュに比べるとかなり少ない傾向です。

ロワールのワインの輸出状況

また、ロワールワインは歴史的な背景からイギリス、ベルギー、ドイツ、オランダへの輸出が盛んで、総輸出量の約7割がこれらの4カ国が占めています。

なお、日本は輸出量のわずか3%のみとなっており、日本でロワールのワインを見かける機会はあまり多くはありません。

ロワールは大きく4地域

ロワール川はとても郊外な地域ですが、大きく4つの地区に分類されます。
広大な地方ですから、これらの地区によって特性や気候は異なります。

規模的には、これらの地区が他の「地方」と同程度なので、ロワールの「地区」は「地方」と考えた方が、それぞれの特性の違いを受け入れやすいかもしれません。

ペイ・ナンテ地区

ロワール川の下流から見ると、まずあるのは「ペイ・ナンテ地区」です。
海に面しているため海洋性気候で、ほぼミュスカデという白ぶどうから造られる白ワインだけが生産されている地区です。

アンジュー・ソーミュール地区、トゥーレーヌ地区

ペイ・ナンテ地区の上流に位置するのが、「アンジュー・ソーミュール地区」で、さらにその上流に位置するのが「トゥーレーヌ地区」です。
この2つの地区の特性は非常に似ていて、それぞれシュナン・ブランの白と、カベルネ・フランの赤ワインが主流です。

サントル・ニヴェルネ地区(中央フランス地区)

そして、最も上流に位置するのが「サントル・ニヴェルネ地区」です。
ほぼフランスの中央に位置しているため「中央フランス地区」とも呼ばれます。
この地区は、ほぼブルゴーニュ地方のシャブリ地区とすぐ近くのため、ピノ・ノワールやガメイが主流となるなど、ブルゴーニュ地方の影響が感じられます。



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