ソーテルヌ&バルサック地区 ~貴腐ワインの銘醸地


ソーテルヌ&バルサック地区とは?

ソーテルヌ&バルサック地区は、フランス・ボルドー地方の甘口ワインの名産地です。
貴腐菌をつけて生み出した貴腐ブドウから作られる「貴腐ワイン」の名産地として、世界でもあまりにも有名です。

ソーテルヌ&バルサック地区の地理特性

ボルドーの南東のガロンヌ川左岸に位置しており、支流であるシロン川との合流地点を中心にぶどう畑が広がっています。
この2つの川の温度が異なるため、合流地点で霧が発生してソーテルヌ&バルサック地区一帯の畑を覆うという地理特性があります。

この地理特性によって「灰色カビ病」の病原菌であるボトリティス・シネレア菌が発生します。
本来、多湿はぶどうにとっては病原菌の繁殖を促すため大敵と考えられていますが、この地域ではこの湿気を逆に利用します。

貴腐の仕組み

ボトリティス・シネレア菌は、未熟のぶどうに付着するとぶどうをミイラ化させてしまいますが、これを完熟ブドウに付着させることでぶどうの果皮に穴があいて水分だけを蒸発させます。

果実はしおれて一見腐ってしまったように見えますが、ブドウ本来の成分だけが凝縮された果実となっています。
この状態を「貴腐」といい、この凝縮された果実から作られる「貴腐ワイン」は、極上の甘口ワインとなるのです。

唯一の格付け一級「シャトー・ディケム」

この地方を代表する生産者としては「シャトー・ディケム」があまりにも有名です。
ソーテルヌ・バルサック地区は、昔から輸出が盛んであったため、パリ万博が開催された1855年にメドック地区と同時に格付けが作成されました。

シャトー・ディケムは、その格付の際にたった1つだけ特級に認められたシャトーです。

ソーテルヌ&バルサック地区のA.O.C.

また、ソーテルヌ・バルサック地区で、貴腐ワインだけが認められたA.O.C.は「A.O.C.ソーテルヌ」と「A.O.C.バルサック」のみです。
また、バルサックはA.O.C.としてソーテルヌを名乗ることも認められています。

【主要A.O.C.】
ソーテルヌ
バルサック

ソーテルヌ、バルサック以外のA.O.C.

ソーテルヌとバルサックは、貴腐による甘口ワインだけが認められたA.O.C.です。

しかし、その他のA.O.C.では、貴腐以外の樹上乾燥からの甘口ワインも認められています。
そのため、ソーテルヌやバルサックに比べて甘さが控えめになります。



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