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ブドウ畑

収穫の秋!3月のチリのブドウ畑

      
こんにちは、チリ在住ライターの稲岡美里です。

3月に入り、朝晩は冷え込む日が多くなってきました。しかし日中はまだ暑いので、一日の温度差が15度以上ある日が続いています。チリではこの時期くらいから少しずつ秋の季節に移り替わっていきます。

そして日本やヨーロッパなどの北半球ではブドウの収穫は9月~11月頃ですが、南半球のチリではだいたい3月から始まるのが一般的です。

今回は「収穫」というキーワードに注目して、チリの3月のブドウ畑や、チリの収穫事情などについて書いていきたいと思います。

3月のチリのブドウ畑

42493月に入るとチリではあちこちでVendimia(ベンディミア)という言葉を耳にするようになります。スペイン語で「(ブドウの)収穫」という意味です。

ブドウは種類によって成熟のタイミングが違うため、収穫の時期は少しずつ異なります。またヴァレーによっても多少の違いは出てきますが、多くのチリのワイナリーでは3月から白ブドウの収穫が始まるというのが一般的です。

先日、カチャポアル・ヴァレーにあるValle Secreto(ヴァジェ・セクレト)というワイナリーを訪れる機会がありました。ここでは白ブドウはソーヴィニョン・ブランとヴィオニエを作っています。

ワイナリー内ではすべての木に美味しそうなブドウがたわわに実っていました。醸造家の方ももうほぼ完成で、収穫間近だと仰っていました。

ちなみにチリのブドウの収穫の一般的な順序は、3月の白ブドウのソーヴィニョン・ブランやシャルドネ、リースリングなどに始まり、4月に入って黒ブドウのピノ・ノワール、そしてメルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーという流れになっていきます。そして5月になって最後に収穫するのが晩熟型のカルメネールです。

丁寧に手摘みで収穫

4250チリでは収穫の時期の天候に恵まれていて、多くのヴァレーでこの時期雨が降ることは滅多にありません。そのため安心して、落ち着いた収穫をする事が出来ます。

そして一部の大手ワイナリーなどを除いて、チリではほとんどのブドウの収穫は一房一房丁寧に手摘みで行われます。

私も何度が収穫を経験したことがありますが、実はこれはかなりの重労働です。

まだ残暑が残る日差しが照り付けるなか、バケツとハサミを片手にひたすらブドウを収穫します。

バケツがいっぱいになるまで収穫をしたら、それをもってブドウを貯める容器まで運ぶという作業を何往復も繰り返します。バケツ満杯になったブドウはなかなかの重さです。

また急な坂での収穫もあり、気をつけないと人もバケツも転げ落ちそうになってしまいます。

しかしこうやって苦労して収穫したブドウがこれからワインになっていくかと思うと嬉しいものです。こうやってたくさんの人の手によってチリワインは作られています。

ブドウの違いはワインの違い

4251ブドウ畑を歩いていると、ブドウの木(種類)によって様々な違いがある事がわかります。まずぱっと見てわかるのはブドウの実の粒の大きさの違いです。

また赤ワイン用の黒ブドウでは、実の色が薄いものから黒に近い濃いものまであります。

この色合いはワインの醸造課程で皮と一緒に発酵させることで赤ワインの色に影響します。例えば、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーはブドウ自体の色が濃いため、色の濃いガーネット色のワインが出来上がりますが、ピノ・ノワールのような薄い色のブドウからは色の薄いルビー色のワインが出来上がります。

また皮ごと口に入れてブドウを食べてみるとわかるのですが、ブドウは種類によって皮の厚さにも違いがあります。例えばピノ・ノワールは皮が薄く、カベルネ・ソーヴィニョンは皮が厚くてごわごわしています。

ワインの渋み成分であるタンニンは、ブドウの皮にも含まれているのでこの皮もワインの味に影響してきます。

そんなブドウの違いを見ながら、どんなワインになるのだろうと想像してブドウ畑を歩いてみるのも楽しいものです。

では今日はこの辺りで。
¡Hasta la próxima! (また次回お会いしましょう)
    
     
        

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稲岡 美里

稲岡 美里

チリソムリエ協会(Asociacion Nacional de Sommeliers de Chile)認定ソムリエ。チリの首都サンティアゴ在住3年目。 現在はサンティアゴ市内のワイン関連のイベントや試飲会等でソムリエとして働いています。 趣味はワイナリー巡り・旅行・美味しいレストラン探し。 南米チリより、チリワインの魅力やグルメ、またエキゾチックな文化を紹介するコラムを書いていきます。

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