ゲテモノ料理とワインのマジック・マリアージュの話|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

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ゲテモノ料理とワインのマジック・マリアージュの話

    
こんにちは。ブルゴーニュ在住のワイン好きライター、KIKIです。

フランスは「美食の国」として知られていますが、中にはちょっと微妙なものや、「これはムリ」と思うようなものも結構あります。

「フランス人はゲテモノ好きだ」と言う人もいるくらいです。

ただ、日本では見かける機会の少ない特殊な食材も、食べてみたら意外に美味しくて好物になったりすることもあるので特に抵抗がなければ一度はチャレンジしてみることをオススメします。

なぜなら、ちょっと特殊な料理というのは「ワイン・マジック」が作動しやすいのか、料理だけで食べると別に何とも思わないのに、ワインと一緒に味わうとものすごく美味しくて感動するという不思議な現象が起こりやすいからです。

豚の血のソーセージ!?と合わせるワイン

3899フランスの田舎では寒くなってくると、チャリティー募金やバザーのような感覚でボランティア団体などが「ブーダン・ノワール」の販売をしているのを見かけます。

「ブーダン・ノワール」というのは豚の血を使ったソーセージのことです。

もともと農家では本格的に冬が来る前に、家畜を保存食に加工する習慣があり、その時に副産物的に作られるのが「ブーダン・ノワール」だったそうです。

フランス人でも好き嫌いの別れる食べ物ですが、血の一滴も無駄にしない、家畜は丸ごと全部食料に加工するというのは、日本人の「もったいない精神」にもつながると思います。

マルシェやお肉屋さんで買ってきたブーダンは、フライパンで焼いたり、オーブンでグリルしたりして、温めて食べます。マッシュポテトとリンゴのソテーが付け合せの定番です。

ボルドーやコート・デュ・ローヌの赤ワインがよく合いますが、夏ならプロヴァンスのロゼワインを合わせるのもアリです。

フランス人も苦手なモツ料理

3896日本人が苦手なフランスの食べ物の代表的存在が「ブーダン・ノワール」ですが、「ゲテモノ」と言えば、やはり臓物系でしょう。

フランス語で「ロニョン・ド・ヴォー」とか「セルヴェル・ダニョー」というような名前を聞くと何となくオシャレな食べ物をイメージしますが、日本語に訳せば「子牛の腎臓」に「子羊の脳味噌」ですから、食べてみたいという気にならない人の方が多いかもしれません。

私はとにかく好奇心旺盛なので、食べたことのないものは何でも一度は食べてみるのですが、内臓系を使ったお料理はフランス人でも苦手な人が多く、私が一通り全部食べたことがある、と言うと「チャレンジャーだね」と驚かれます。

(Photo: https://flic.kr/p/q7kFEx, By cédric Icower)

絶品!仔牛レバー×アルザスワイン

3897さまざまな臓物料理を食べることができるフランスで、私の一押しは「仔牛のレバー(フォア・ド・ヴォー)」です。

鶏レバーや豚レバーとは全く異なる繊細で上品な味わいが特徴です。

もう何年も前のことになりますが、パリのビストロで初めて子牛のレバーを食べた時の摩訶不思議な感覚を今でもよく覚えています。

その日はお店選びからメニューやワインのチョイスまで全部フランス人の友人にお任せしたため、子牛仔牛のレバーにアルザスの白ワインというマリアージュが実現しました。

当時、私にとってレバーは「嫌いではないけれど、特に好きでもない食べ物」の一つで、アルザスの白ワインも「飲まないわけではないけれど、特に自分では買わないワイン」の一つでした。

特別に好きだったわけではない子牛仔牛のレバーとアルザスの白でしたが、この二つを組み合わせると「あれ?レバーってこんなに美味しかったっけ?アルザスの白も前に飲んだ時より悪くないかも?」という感じになり、なんとなく狐に化かされたような不思議な気分を味わいました。

(Photo: https://flic.kr/p/6wRcbb, By jon oropeza)

意外な発見は苦手な食材との組合せ

3898好きな料理と好きなワインとの組み合わせはもちろん間違いないのですが、それぞれ単独で味わうとそれほど好みではないものが、一緒に味わうことによってびっくりするくらい美味しく感じられるという体験は本当にマジックとしか言いようがありません。

私がこのマジック・マリアージュの話をすると、他の人も「それまで苦手だったものがワインと一緒に味わうと美味しく感じられる」という体験を語ってくれるのですが、なぜかゲテモノ系であることが多いのです。

臓物料理のようにクセのある食べ物は、ワインと合わせることで食べやすくなるのかもしれません。

ゲテモノ料理とワインのマジック・マリアージュ。

機会があれば、ぜひチャレンジしてみてください。

それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただいて有難うございました。

A VOTRE SANTE!(乾杯)
   

CAVE THE SELECT
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■参考サイト ※フランス語のサイトです。

・ブーダン・ノワールの作り方はコチラ

・仔牛のレバー(フォア・ド・ヴォー)ソテーの作り方はコチラ

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KIKI

KIKI

お気に入りのワインと、美味しい料理さえあれば人生バラ色という飲兵衛ライター。 インターバルを挟みつつ、2000年からフランスのブルゴーニュに住み着いています。 ワインの産地で言えば「コート・シャロネーズ」が「第二の故郷」です。 現地在住ならではのローカルな話題や、フランス人から学んだお酒の楽しみ方などをお届けできればと思います。

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