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ブドウ畑

「Vieille Vigne」-セップと呼ばれるブドウの株と樹齢の話

こんにちは。ブルゴーニュ在住のワイン好きライター、KIKIです。

日本で暮らしていた頃は、「若さ」こそが何よりも貴重なものだという無言のプレッシャーがありましたが、フランスに住むようになってからあまり年齢にこだわらなくなりました。
むしろフランスでは年齢を重ねるほど、より魅力的になっていく人をたくさん見かけるので、誕生日を迎えるのが楽しみになったくらいです。

フランス人の多くは「古いものほど素晴らしい」という独特の感覚を持っています。
歴史的建造物やアンティークの家具、そしてワインの存在が、この価値観に影響を与えているのかもしれませんね。

ワイン名でよく見る”ヴィエイユ・ヴィーニュ”とは?

10607ワインの場合、古ければ古いほど美味しいというほど単純なものではありませんが、同じワインでも若い作りたてのワインより、何年か熟成させたワインの方が値段が高いことが多いです。
また、ワインの熟成年数だけでなく、ワインの原材料であるブドウの木に関しても、若いものよりある程度の年数を経たブドウの木から作ったワインの方がクオリティーが高いと言われています。
いわゆるヴィエイユ・ヴィーニュ(VIEILLE VIGNE)という表示のあるワインのことです。

ヴィエイユ・ヴィーニュというのは、直訳すれば「古いブドウの木」という意味で、一般的に樹齢の高いブドウの木から作ったワインのことを指します。
このヴィエイユ・ヴィーニュという表示には法的な規制がないので、生産者によって定義が異なっているようですが、最低でも樹齢30年から40年、ものによっては樹齢70年や100年というブドウの木から作っているワインもあるようです。

    

枯木なら美味しいのか…

10610ワインのクオリティーには様々な要因が関係しているので、樹齢の高いブドウの樹から作ったワインなら絶対に美味しいというわけではありません。
でも、樹齢の高いブドウの木から収穫できるブドウは、量が少ない代わりに濃縮しているので、一般的にヴィエイユ・ヴィーニュという表示のあるワインの方が値段が高いことが多いです。

ブドウの樹自体は、100年以上も生き続けるそうですが、やはり手入れに手間がかかるのと生産量が減ってしまうので、定期的に苗木を植え替えることがほとんどです。
また、クセのない飲みやすいワインに仕上げるために、あえて樹齢にこだわらない生産者も増えているようです。

私もテイスティング会などで、ヴィエイユ・ヴィーニュのワインとそうでないワインを飲み比べたことがありますが、ヴィエイユ・ヴィーニュではない方が美味しいと感じることもあるので、この辺は好みの問題かもしれません。

    

それぞれの“セップ”の見た目

10608私は、ブドウ畑を見ただけでどこの地方のどのセパージュかを言い当てられるほど専門家ではありません。
でも、ヴィエイユ・ヴィーニュかどうかという樹齢に関してだけは、見れば大体わかります。
とくに葉っぱの落ちたこの時期は、ブドウの株の太さや大きさに違いがあることがよく見えます。

このブドウの木の根元の部分は、フランス語でセップ(CEP)と呼ばれています。
ちなみにフランス料理に使われるセップ茸(CEPE)は発音は同じですが綴りは別です。

家の近所でも、植え替えの際に引っこ抜かれたブドウの樹の株が畑の隅に転がっているのを見かけることもあります。
ブルゴーニュの田舎では薪ストーブや暖炉のある家が多いので、この樹を燃やして暖を取ったり、バーベキューをしたりすることもあるようです。

今回は、モンタニー周辺のブドウ畑から、樹齢の異なっていそうなセップの写真を撮ってきました。じっくりと株の太さや大きさを見比べてみてください。
植え替えたばかりのブドウの樹は、本当にブドウができるのか心配になるくらい細くてビックリします。
最初は細くて頼りない樹が、年を重ねるにつれて、大地に根を張り、どっしり、ごつくなってくる様子は、まるで人間の成長のようにも見えますよね。

それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただいて有難うございました。

A VOTRE SANTE!(乾杯)
      
     
     
     

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KIKI

KIKI

お気に入りのワインと、美味しい料理さえあれば人生バラ色という飲兵衛ライター。 インターバルを挟みつつ、2000年からフランスのブルゴーニュに住み着いています。 ワインの産地で言えば「コート・シャロネーズ」が「第二の故郷」です。 現地在住ならではのローカルな話題や、フランス人から学んだお酒の楽しみ方などをお届けできればと思います。

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