こんにちは。ブルゴーニュ在住のワイン好きライター、KIKIです。
前回に引き続き、トゥルニュ(Tournus)という町にある素敵なレストラン「オ・テラス(AUX TERRASSES)」の話です。
前回はアミューズと前菜までご紹介したので、今回やっとメインのお料理です。
待望のメインは「フィレ・ミニョン」
メインのお料理は、豚肉のフィレ・ミニョン。
フィレ・ミニョンは豚肉の中では比較的高価な部位で、柔らかく仕上がるのが特徴です。
今回は別添えでブルーチーズのソースが付いていました。
付け合せは根セロリ(セロリアック)とジャガイモのピュレ。
とろっとクリーミーなじゃがいものピュレには、オリーブオイルとシブレットが添えられていて、スプーンと一緒にお椀のような器で出てきました。
付け合せの根セロリが新鮮でとても美味しかったです。
根セロリというのは、日本ではあまり食べないかもしれませんが、白ワインによく合うので、家でもよく使います。
ここでは、平麺のような状態で茹でたもの、ソテーしたもの、ピュレ状になったものといろいろな方法で調理された根セロリを堪能できて面白かったです。
上に飾ってある葉っぱは揚げてありました。
やっぱり大事!プレ・デセール&デセールは?
デザートの前に出てくる小菓子「プレ・デセール」は、メインのお料理とデザートの「つなぎ」のような存在です。
ヘーゼルナッツのチョコレートトリュフとキャラメル、一口サイズのレモンタルトが出てきました。
確認するのを忘れましたが、レモンタルトに生えているのは、多分レモンバームのスプラウトです。
デザートは「ババ・オ・ラム」のカルヴァドス版ということで、ショットグラスのカルヴァドスが付いてきました。
カルヴァドスはリンゴから造る蒸留酒です。
シロップ漬けのブリオッシュも、自家製のアイスクリームも丁寧に作られていてとても美味しかったです。
非日常:人生を味わい深くさせるアクセント
今回選んだレストランは、内装もモダンでオシャレ、お料理もヌーベル・キュイジーヌっぽい感じだったので、実際に行く前は、ひょっとしたらお腹いっぱいにはならないかもしれないな、とちょっと心配していました。
私は小食というわけでも大食漢というわけでもありませんが、最終的には十分な量だったと思います。
質的にも、普段シンプルな料理を作ることが多いため、料理の盛り付けや組み合わせなど、いつもとは違う非日常を堪能することができて大満足でした。
プロのシェフが作ったお料理や、特別なワインというのは、人生をより豊かにしてくれるスパイスのような存在ではないかと思うのです。
食後にコーヒーを注文したのですが、これまたオシャレなカップで、小さなクッキーとムースが付いて来ました。
奥に見ている細長い棒のようなものはお砂糖です。
色違いの砂糖をこんな風に並べるというセンスに脱帽です。
ワインとコーヒーは別料金ですが、これだけ手の込んだコース料理を25ユーロでいただけるというのは、本当にお得だと思います。
コースの楽しみ方-ディナーではなく“敢えて”ランチのすすめ
また、海外旅行中のランチにレストランでコース料理を食べるというのは、値段の面だけでなく、交通の便や治安の面でもオススメです。
宿泊しているホテルのレストランで食事をするなら特に問題はありませんが、地方の場合、ディナーを街中のレストランで食べるとホテルに戻るバスや電車が終わっていることもあるし、都市の場合は治安の関係で夜間の外出を控えた方がいいこともあります。
実際、私がフランス国内やヨーロッパの都市を旅行する時は、お昼にレストランに行くことが多いです。
ランチだと、ホテルに戻る時間などを気にせずに、ゆっくりコース料理を楽しむことができるからです。
ランチにレストランに行くと半日近く潰れてしまうこともありますが、コース料理を食べるというのは、ある意味体力勝負的な面もあるので、一日中観光名所を歩き回って疲れた後よりも、ベストのコンディションで挑めるランチの方が向いていると思います。
コース料理を食べて、ワインを飲んだ後、腹ごなしや酔い覚ましにちょっと散歩したいという場合も、ディナーの後、夜遅くに歩き回るより、ランチの後に散歩する方が絶対に安全です。
ちなみに、ランチにレストランに行ったら、夜はホテルの部屋で買っておいたワインを開けて、パンやチーズなどをつまみながら飲む、というのが我が家の定番スタイルです。
ディナーではなく、ランチにレストランでコース料理を食べるという方法、特にフランスを旅行される方はぜひ一度お試しください。
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただいて有難うございました。
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【参考URL】
・トゥルニュのレストラン「オ・テラス」のHP
