こんにちは。ブルゴーニュ在住のワイン好きライター、KIKIです。
日本では、広くワインとチーズの相性のよさが知れ渡っています。
ワインにあまり詳しくない、私の母でもワインを開ける日にはチーズを用意してくれるほどです。
もちろんチーズはフランス人の食卓に欠かせないものですが、チーズ以上にワイン好きのフランス人がこだわるのが「シャルキュトリー(CHARCUTERIE)」です。
シャルキュトリーというのは、お肉から作られる加工食品の総称です。
シャルキュトリーは、食べ物だけでなく、それを売っているお店のことも意味し、シャルキュトリーを作る人のことをシャルキュティエと呼びます。
ハム、サラミ…多種多様なシャルキュトリー
パティシエ(洋菓子職人)、ショコラティエ(チョコレート職人)、ブーランジェ(パン職人)などは日本でも浸透しているフランス語ですが、シャルキュティエはなかなか馴染んでいないような気がします。
加工肉職人という日本語があまりオシャレではないからか、シャルキュトリーという日本人に発音しにくいRとUが入った言葉だからは定かではありませんが、シャルキュトリーとワインの相性は本当に抜群なので、もっと日本に定着すればいいのになと思います。
なお、カタカナにすると、シャルクトリーと表記していることもあるようですが、どちらかと言うと「ク」より「キュ」の発音に近い気がするのでこの記事ではシャルキュトリーと書くことにします。
フランスには膨大な種類のチーズがありますが、シャルキュトリーもまた多種多様です。代表的なのは、ハムや生ハム、ソーセージやサラミ、テリーヌやパテなどです。
シャルキュトリーは、地方ごとにそれぞれ独特のレシピがあり、その土地の特産物になっていることも多いです。
もともと、乾燥させたり、塩漬けにしたり、燻煙することで肉を常温で長期間保存するために発達したものであるため、缶詰や瓶詰めのシャルキュトリーは、お土産やプレゼント、いざと言うときの非常食として現在でも広く活用されています。
(PHOTO: ソーセージやサラミ、生ハムなど)
ワインとシャルキュトリーがあれば幸せ
保存食としての瓶詰めや缶詰とは別に、スーパーや専門店には要冷蔵のシャルキュトリーがたくさん並んでいます。
加工肉だけでなく、野菜や魚介類のお惣菜を置いているところも多いので、お肉屋さんというよりは、デリカテッセンの雰囲気に近いと思います。
シャルキュトリーの専門店に行けば、アペリティフ用のおつまみも、前菜も、メインも付け合せもとりあえず一通り揃えることができます。
ワインとシャルキュトリー、あとチーズとバゲッドがあれば完璧な食事だ、というフランス人が多いので、料理する時間がない時などは本当に有難い存在です。
フランス旅行中にレストランでの豪華な食事に飽きてしまったら、何品かのシャルキュトリーとワインを買ってホテルの部屋でフランスらしい軽食を楽しむのもオススメです。
シャルキュトリーの素晴らしいところは、何と言ってもありとあらゆるお酒に合うことです。
赤、白、ロゼに発泡性のワインはもちろん、ビールやウィスキーとも合います。
シャルキュトリー単体でも、もちろんお肉そのものの味わいを堪能することができますが、好みのアルコールと合わせた時の可能性はまさに無限大。
飲兵衛にとってシャルキュトリーというのは、この上ない最高の「おつまみ」だと思うのです。
(PHOTO:腸詰のサラミ(画像左)とハーブがまぶしてあるサラミ(画像右))
シャルキュトリー購入のススメ
フランス語があまり得意ではない場合、一番手軽にシャルキュトリーを買えるのは、スーパーのお惣菜売り場ですが、片言でも大丈夫なので、ぜひ手作り(ARTISANAL)の専門店や、市場(MARCHE)のスタンドでの購入に挑戦してみてください。
欲しいものを指差して、数を伝えるだけでも結構通じますよ。
※「シル・ヴ・プレ」と「メルシー」だけはお忘れなく。
個人的にシャルキュトリーはものすごく好きなので、語り始めると長くなってしまうのですが、具体的なシャルキュトリーの紹介やワインとの合わせ方などはまた別の記事でお話したいと思います。
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただいて有難うございました。
A VOTRE SANTE!(乾杯)
(PHOTO: 家庭的な雰囲気のシャルキュトリーの直売スタンド)
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