ピエモンテ州の魅力をあらためて知ろう!UAワイン部と学ぶ「ピエモンテワイン」!~前編~|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

ピエモンテ州の魅力をあらためて知ろう!UAワイン部と学ぶ「ピエモンテワイン」!~前編~

         
イタリアきってのワインの銘醸地ピエモンテ州。

バローロ、バルバレスコといった高級ワインを生産する有名産地だからなのか、“ワインは好きだけど、ピエモンテ州は手に取らないな…”という方も多いかもしれません。

じつは、CAVEでもおなじみの、「UNITED ARROWS LTD. WINE CLUB」の蟹澤徹さんもその一人。

今回、そんな蟹澤さんと一緒にピエモンテ州に以前から力を入れているというワインショップ「エノテカ」を突撃しました。

“イメージとは違うピエモンテ州の魅力について知りたい!”という方は、こちらからぜひチェックしてみてください。
        
        

今回ご協力いただいた方々

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▲ エノテカ株式会社 ピエモンテ担当バイヤーの石田敦子さんと
「UNITED ARROWS LTD. WINE CLUB」の蟹澤徹さん

       
        

蟹澤さんの抱くピエモンテ州のイメージは?

        
以前の記事でもお伝えした通り、蟹澤さんはワインエキスパート所有者。

日常的にワインを楽しまれてるそうですが、ピエモンテ州のワインはあまり手に取らないそうです。

その理由について蟹澤さんに訪ねてみると…。
      
       

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「まず、ピエモンテ州といえばバローロやバルバレスコ。イタリアの北の産地であることから冷涼な場所だと思います。高級なイメージが強く日常的に楽しめるワインを生産している産地、という印象はありませんね。」と蟹澤さん。

また、ピエモンテ州の主要品種ネッビオーロは、フランスのカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローのように分かりやすい(広く認知されている)品種ではないため、ホームパーティーなどに持っていっても参加者に伝わりにくく、自らピエモンテコーナーを訪れる機会もほとんどない…とのことです。

さて、蟹澤さんのイメージについて、「たしかに…」と、思った方も多いかもしれません。

早速エノテカにこのイメージを良い意味で払拭してもらいましょう。
       
        

ピエモンテ州とは、こんなワイン産地!

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今回、ピエモンテ州についてレクチャーいただいたのは、エノテカ株式会社ピエモンテ担当バイヤーの石田敦子さん。

「蟹澤さんのピエモンテ州についてのイメージ、たくさんシャッターが閉まってしまっていますね(笑)。たしかにピエモンテ州は、トリュフの名産地だったり“美食の街”ですので高級なイメージは間違っていないと思いますよ。」

フィレンツェのように観光地としても有名ではないので知名度も違いますし、北部なので太陽の日照が少なく真面目なイメージも関係しているかも、という指摘もありました。

「ただ、近頃ボルドやブルゴーニュといったフランスワインが高騰し始めており、多くのお客さまが、“それに変わるいい産地はないのか?”と探している状態です。そこに私たちが紹介しているのが、ピエモンテ州のワイン。バローロ、バルバレスコだけでない、多様性に溢れた魅力的なワインが揃っているんですよ。」と石田さん。

一体、ピエモンテ州にはどのような特徴があるのでしょうか?
       
       

食事に寄り添うワイン造り

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ピエモンテ州の主要品種といえば、ネッビオーロ。

ピエモンテ州を語る上で欠かすことのできない、高級品種です。

「ネッビオーロはとても気難しい品種で、完熟させるのが難しいといわれています。さらに熟成させないと心を開かないという部分があるため、バローロやバルバレスコなど高級ワインのイメージとなっているのかもしれません。」と石田さん。

ただ、近年の温暖化の影響などによりピエモンテ州のワイン造りのスタイルにも変化が訪れているのだとか。
      
      

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「近年、多くの生産者が“力強くて濃い”ワイン造りではなく、食事に寄り添う日常的に楽しめるワイン造りをするようになりました。若くても飲めるワインが多いのも、近頃のピエモンテ州の特徴です。」

さらに、「ピエモンテ州=高級ワイン」というイメージもありながら日常で楽しめるワインもあると石田さんはいいます。

「例えば、高級ワインだけを造る生産者というのはいないんです。イタリアはワインが根付いた国であり、生産者たちも毎日ワインを飲みます。要するに、高級ワインだけではなく、日常的に楽しめるワインも数多く揃えられているのがイタリアですし、ピエモンテ州もそうなんです。」

バローロやバルバレスコという強烈な存在があるためピエモンテ州には、“高級ワインしかない”と思われがちですが、じつは普段使いできるカジュアルなものも多く揃えられているのだそうです。
       
       

ネッビオーロだけではない

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蟹澤さんの話からも、ピエモンテ州はネッビオーロというイメージばかりがつきまといます。

とはいえ、イタリアは全州でワインが造られている上にそれぞれの州に土着品種があるため、膨大な数のブドウ品種が栽培されていることで有名です。

「ネッビオーロはたしかにピエモンテ州を代表する品種ですが、ほかに、“バルベラ”や“ドルチェット”という黒ブドウ品種も有名なんです。先ほどお伝えしたように、ピエモンテ州の生産者は高級ワインばかりを造っているわけではありません。これらの品種は収穫時期が早く、ネッビオーロの収穫時期と重ならないということに加えて、ピエモンテの土壌の多様性も挙げられます。そういった理由から、ネッビオーロ以外の品種からも多くワインが造られているんですよ。」と石田さん。

ちなみにバルベラは寒さにも強く対応力が高いためイタリア以外でも栽培されていますが、ネッビオーロは気難しい品種であるため、ピエモンテ州以外ではほとんど見ないとのこと。

さらに赤ワインだけでなく、白ワインも多く造られておりシャルドネやリースリングといった国際品種も多数栽培されているそうです。

ネッビオーロだけのイメージが強いピエモンテ州ですが、多種多様な品種があることは覚えておきたいところですね。
       
       

多様性こそ魅力!

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イタリア北西部のアルプス山脈に位置する、ピエモンテ州。

イタリア随一の冷涼産地ですが、特徴はそれだけではありません。

「ピエモンテ州はアップダウンの激しい地形であり、南側の斜面か北側の斜面かなど、日照量でブドウの特徴が大きく変わるところが特徴です。多くの生産者が両方に畑を有しており、例えば南側の斜面の方が日照量が多いのでネッビオーロ、北側にバルベラやドルチェットを栽培しているといった感じです。」と石田さん。

北側や西側の斜面は日射量が少ないものの、ここで栽培されているブドウは近年の温暖化によってきれいな酸が出てくるようになっているのだとか。

「ピエモンテ州の生産者は、トスカーナ州のように広大な土地を有しているわけではありませんし、ブルゴーニュのように畑が少し離れているだけでワインに違いが見られます。同じ品種であっても、場所によって、生産者によって、個性の違うワインが生まれています。画一的に思われているピエモンテ州ですが、本来は多様性に満ちた産地なんです。」

近年のピエモンテ産のワインは全体的にエレガントな傾向にあり、日本人の舌にも合う繊細な造りのものが増えてきているそう。

カジュアルな価格のものも多いですし、生産者による違いも楽しめるなど、ピエモンテ州は日本人好みの産地ではないでしょうか。

「エノテカでは10年くらいかけてピエモンテ州を取り扱っているのですが、今は19生産者とお付き合いしています。いつもはフランスワインでも、イタリアワインもちょっと気になる…という方にとっては、良い入り口になる産地だと思いますよ。」と石田さん。

ピエモンテ州の魅力は、多様性。

蟹澤さんも、良い意味で当初のイメージが崩れたようでした。
       
       

後編はピエモンテワインをテイスティング!

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「ピエモンテ州に対するイメージがかなり変わりました。とくに複雑な地形で場所によって、気候変動などによってブドウに多様性が出てくるということは全く知りませんでした。」と蟹澤さん。

有名なワインからその産地に入っていくのは自然な流れですが、ピエモンテ州の場合はバローロやバルバレスコで止まってしまう…という方も多かったのではないでしょうか。

さて、後半では実際にその多様性を知るために蟹澤さんがエノテカおすすめのピエモンテワインをテイスティング。

ぜひ、そちらもご覧ください。
      
      

ご参考

       
エノテカ・オンライン 〜ピエモンテ州〜
       
       

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