南アフリカのワイン


南アフリカはワインの名産地

南アフリカのワインと聞くと、「え?そんな暑いところでワイン作ってるの?」と驚かれることも多いですが、南アフリカは歴史も古いワインの名産地です。
南アフリカは国土全体的温暖ではありますが、アフリカ大陸の最南端に位置しておりイメージほどは暑くはありません。

東京の真夏の平均最高気温が約31度に対して、南アフリカのケープタウンでは26度程度です。
そのため、東京よりもはるかに涼しい地域であり、ワイン生産にも向いている地理特性を持っています。

品質管理を重要視

但し、世界的に「南アフリカのワイン」と聞いて高品質なワインをイメージする消費者が少なく、むしろ衛生面で不安視される傾向があることも無視できない事実です。

そのため、南アフリカのワインでは商品の安全性や品質を伝えるための仕組みが発達しています。
その例として、「Aナンバー」と呼ばれる生産者識別番号のラベル表示などがあります。

南アフリカワインの90%以上が世界遺産内で作られる

また、2004年にケープタウン周辺が「ケープ植物区保護地域群」として世界遺産に認定され、南アフリカのワイン産地の90%以上がこの世界遺産の中に位置しているという点も大きな特性です。
そのため、南アフリカのワイン生産者は植物の取り扱いについて厳しく管理され、ぶどうの樹を安易に抜いたり増やしたりすることができません。

このような背景から、南アフリカでは自然を配慮したワイン生産が重要とされており、サステイナビリティに関するガイドラインである「IPW制度」や、国際環境保護団体と「BWI」という組織を設立するなどの独自の動きが見られます。

南アフリカのぶどう品種

南アフリカで最も多く栽培されている品種は、白ぶどうのシュナン・ブランです。
このシュナン・ブランは、南アフリカでは「スティーン」というシノニムで呼ばれているため、覚えておくことが大切です。
しかし、近年ではこのスティーンは減少傾向にあるようです。

スティーンに次いで多く作られているのが白ぶどうのコロンバール、ソーヴィニヨン・ブラン、黒ぶどうのカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーです。
これらの4品種は全て栽培面積が1万haほどと、同程度生産されています。

また、試験的には南アフリカ独自の交配品種である「ピノタージュ」を覚えておきましょう。
ピノタージュは、ピノ・ノワールとサンソーの交配品種ですが、サンソーは南アフリカでは何故か「エルミタージュ」と呼ばれており、そこから「ピノ+タージュ」と名前が作られました。