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ビオディナミ農法の基礎知識&気軽に楽しめるビオディナミワイン「パラ・ヒメネス」を紹介!~後編~

         
前半では、「ビオディナミ農法」についてお伝えしました。

後半では、手軽に楽しめる高品質ビオディナミワイン「パラ・ヒメネス」をテイスティングしていきます!

今回の出演者

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▲「UNITED ARROWS LTD.WINE CLUB」(UAワイン部)部長の蟹澤徹さんと阿南さん

       
       

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▲ サッポロビール株式会社 マーケティング本部
ワイン&スピリッツ事業部マネージャーの山口明人さん

       

驚きのスペック「パラ・ヒメネス」

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今回、山口さんが紹介してくれたのはスペイン ラ・マンチャの「パラ・ヒメネス」

1993年からオーガニックブドウを栽培し始めた家族経営のワイナリーです。

同ワイナリーは、スペイン高級ワインの中核カテゴリーである「D.Oラ・マンチャ」格付けであることはもちろん、そのD.O格付けの自社畑728haで栽培されているブドウが全て「ビオディナミ農法」という驚きのスペック。

さらにヴィーガンにも対応しているなど、自然環境への配慮っぷりはハンパではありません。

「『パラ・ヒメネス』の自社畑がある場所は平均標高750m。ブドウ畑以外にも農作物などを栽培しており、そこから得られる堆肥を利用するなど、外から何かを取り入れるのではなく、自園でのビジネスで完結させているところも特徴です。」と山口さん。

ブドウ畑だけでも広大ですが、同ワイナリーが所有する牧草地は約6003,000ヘクタールを所有するなど、全てが“桁違い”のワイナリーなのです。
      
       

自然と共存する「パラ・ヒメネス」の“ナチュラルさ”

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前述したように、「パラ・ヒメネス」のオーガニック創業年は1993年。

じつはオーガニック系(ワインを含めさまざまな分野)の世界的なデータは1999年くらいからのものが多く、それ以前はあまり注目されていなかった分野なのだそう。

そのため、同ワイナリーもオーガニック創業当時は苦労があったかもしれません。

しかし、“周囲に何を言われようが、我々は自然と一緒に生きていく。自然環境を壊さないブドウづくりを続けるんだ”というのが当時のオーナーの強い意志。

今、時代がやっと「パラ・ヒメネス」に追い付いてきたのかもしれません。

さらに同ワイナリーで注目したいのが、数々の認証機関が認証済みである…というところ。

オーガニック、ビオディナミ、ヴィーガンなど“オーガニック認証機関”以外の認証を数多く得ています。

さらに、サスティナブル訴求にも力を入れているなど、”パフォーマンスでビオディナミ農法を取り入れたワイナリー(※いないと信じたいですが)”には決して真似できない歩みを続けているのです。
       
       

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ちなみに、同ワイナリーを手掛けている三兄弟がこちら。

ビオディナミ農法を実践している生産者というと、どことなく独特な雰囲気を持っているイメージですが、“人の良さそうなお兄さん”といった雰囲気も個人的に魅力を感じてしまいます。

ワインは人…という言葉もあるようですが、このように誰が造っているのか…ということがわかるだけでもワインと対峙する時に気持ちが変わりますよね。
       
       

圧倒的なコストパフォーマンスにも注目してほしい!

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さて、ここからは山口さんがおすすめする「パラ・ヒメネス」のワインを3本紹介していきます。

同ワイナリーの魅力をいろいろお伝えしてきましたが、それ以外にも注目してほしいのが「圧倒的なコストパフォーマンス」

ぜひ、この部分を踏まえた上でチェックしてみてください!

※当日は、ラ・マンチャのチーズである「マンチェゴチーズ」などとのペアリングも体験しました。


★〈パラ・ヒメネス シャルドネ〉【参考小売価格】:税抜1,000円     

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【ぶどう品種】シャルドネ100% [オーガニック]
【種別】白・辛口
【原産国】スペイン
【アルコール度数】12% ※アルコール分は変更する可能性があります
【容量】750ml

山口「標高1,100mほどのところで栽培されているシャルドネを100%使用した白ワインです(ナイトハーベスト)。オーガニックワインの、“優しい、やわらかい”というイメージを覆すキリッとした酸が特徴ですね。おそらくブラインドテイスティングで飲んだら、オーガニックとはわからないかもしれません。」

蟹澤「とてもシャープなシャルドネですね!たしかに良い意味でオーガニックワインのイメージを裏切ってくれる白ワインだと思います。お酢を使ったり柑橘の風味を利用した日本の食事と相性が良さそう…。新鮮な魚介類にも合わせやすそうです。」


★〈パラ・ヒメネス カベルネ・ソーヴィニヨン〉【参考小売価格】:税抜1,000円

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【ぶどう品種】カベルネ・ソーヴィニョン100% [オーガニック]
【種別】赤・フルボディ
【原産国】スペイン
【アルコール度数】13% ※アルコール分は変更する可能性があります
【容量】750ml

山口「こちらもナイトハーベストで収穫された、カベルネ・ソーヴィニヨン100%の赤ワインです。“これぞカベルネ・ソーヴィニヨン!”といった、青さを感じさせる香りが特徴の1本ですね。タンニンもとてもきめ細やかで繊細…。決して大味ではない、エレガントなカベルネ・ソーヴィニヨンに仕上がっていると思います。個人的には、デキャンタージュしてもいいかな…と思えるくらいですね。」

蟹澤「本当にカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴がしっかりと出ているワインですね。アロマもしっかりと立っていますし、酸もしっかりと感じられます。ブドウ由来の香りを楽しめる、“ピュア”なカベルネ・ソーヴィニヨンといった印象です。」


★〈パラ・ヒメネス カベルネ・ソーヴィニヨン樽熟成〉【参考小売価格】:税抜1,300円

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【ぶどう品種】カベルネ・ソーヴィニョン100%(手摘み) [オーガニック]
【種別】赤・フルボディ
【原産国】スペイン
【アルコール度数】 13.5% ※アルコール分は変更する可能性があります
【容量】750ml

山口「カベルネ・ソーヴィニヨンを100%した赤ワインです。ただし、こちらは3ヶ月間フレンチオークで熟成させたタイプですね。ワインとして完成されている印象の素晴らしい1本だと思います。ちなみに、午前中の気温が低い時間帯に手詰みで収穫されています。」

蟹澤「オーガニックワインというとアルコール度数が低いイメージですが、アルコール度数もそこそこあり重厚感を感じさせる赤ワインです。ボリューム感もあり、美味しいですね。先ほどのカベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると、サーロインステーキなどしっかりとした赤身系の肉と合う印象。ちなみに塩味の効いた、『マンチェゴチーズ』との相性もgoogです!」
        
        

セミナー&テイスティングを終えて…

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オーガニックワインやビオディナミについてレクチャーを受けた蟹澤さんと阿南さん。

「パラ・ヒメネス」をテイスティングした後に、どのような印象を持ったのかお聞きしてみました。

蟹澤「白ワインのシャープさに良い意味で裏切られた感じです。正直、優しくて印象の弱いワインかな…と思っていたので驚きました。樽熟成を経たワインもしっかりと熟成感が感じられましたし、それでもってこの価格…。素晴らしいの一言です。」

阿南「実際にテイスティングしてみて一般的なワインと変わらない味わいに驚きましたし、健康志向が高まっている今の気分にもフィットしそうです。」

また、ビオディナミのあり方を、“カルチャー”として捉えるのも面白いのでは、という意見も。

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蟹澤「ビオディナミ農法は少しスピリチュアルな部分があると思うのですが、その部分をカルチャーとして捉えることもできます。ワインには、“ライフスタイル”や“カルチャー”という切り口もあると思うのですが、その入り口としてビオディナミワインがいいかもしれませんね。ビオディナミというカルチャーからワインに入っていく…というのもひとつのあり方ではないでしょうか。この『パラ・ヒメネス』はかなりリーズナブルですし、入り口としても最適ですね。」

阿南「私たちは衣料品という業界に身を置いているため、ブランド価値というものを大切にしています。ブランド価値というのは、データや左脳的な部分だけではない気持ちの要素も重要です。ビオディナミ農法は少しスピリチュアルな部分もありますが、自然の秩序にゆだねる“ブドウ目線の造り”。このストーリーやあり方からワインの世界に入っていく、というのもひとつの手段かもしれません。」

カルチャーとしてビオディナミワインに触れる、さらに「パラ・ヒメネス」ならそれが手軽に体験できる。

「パラ・ヒメネス」は、ワインの新しい楽しみ方を提案してくれる注目の存在になるかもしれませんね。
       
       

「パラ・ヒメネス」でビオディナミ体験!

        
今回紹介した「パラ・ヒメネス」は、10月6日(火)発売。

全国のスーパーなどで購入可能です。

さて、昨今のコロナ禍において、“健康や安全”に対する消費者の意識が高まってきているといわれています。

また、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」といった世界が取り組むべき国際目標である言葉もよく耳にするようになりました。

これらを考えた時、ビオディナミワインはまさに“今の気分にフィットするワイン”といえないでしょうか。

ワインの選び方として、“美味しいか否か”とか“銘柄”という部分だけではなく、その背景にあるストーリーも要視する時代が来ているのかもしれません。

今の気分にフィットするワイン、「パラ・ヒメネス」。

店頭で見つけた際には、ぜひお試しください!
     
       

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