2月14日といえば、バレンタインデー。
今年は“令和初のバレンタインデー”ということで、ご自宅で大切なあの人をおもてなし…というプランはいかがでしょうか?
今回、カーヴでは料理研究家の尾田衣子さんと一緒に令和初のバレンタインデーに相応しい「男性が喜ぶ“プチ”ディナーコース」を考案。
手軽に再現できる素敵なレシピ&テーブルコーディネイトをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
鯵とクレソンのレモン味噌和え×キリン・ハートランド
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料理について
尾田「前菜は、あじのお刺身にみそレモンを合わせた一皿です。レモン汁にみそを合わせて少し甘くした、爽やかな風味のみそを鯵のお刺身に和えました。また、クレソンの苦みもプラスしています。洋食っぽくなり過ぎないように和を取り入れたみそ仕立てにしたのですが、みそだけだとこてこてになるため、爽やかな味わいに仕上げています。」
コーディネートについて
尾田「全体的にお皿は丸いものが多くなりますが、それだけだとワンパターン。八角形や楕円など、丸いものだけではないお皿を選ぶとおもしろいと思いこちらのお皿に盛りつけました。また、料理にレモンの皮を削って散らしているのですが、その黄色がきれいに見えるように、あえて白色で余白のあるお皿を選んでいます。」
鯵とクレソンのレモン味噌和えに合わせたお酒は、〈キリン・ハートランド〉。
軽快な味わいのビールなので、柑橘系のさっぱりした味わいとよく合います。
ツナの柚子胡椒パスタすだち風味×キュヴェ・マネキネコ
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料理について
尾田「パスタは身近な食材を使用した方がよいと思い、ツナとネギを入れています。そこに柑橘系のスダチをプラスし、バターとゆず胡椒を入れて仕上げました。和の要素と洋の要素が合わさった、無国籍っぽい雰囲気のパスタになっていると思います。」
コーディネートについて
尾田「お皿が爽やかなグリーン色で、洋風なんだけど和のイメージがあったので選んでみました。リムのあるものに料理を盛ると回りがきれいに見えるのですが、その部分に釉薬が入っているというところも気に入ってパスタを盛りつけています。全体的に、“爽やかな感じ”といったところでしょうか。」
ツナの柚子胡椒パスタすだち風味に合わせたのは、愛らしいエチケットが目を引くクレマン・ダルザス〈キュヴェ・マネキネコ〉。
爽やかな風味とほどよい酸味が、パスタの爽やかな味わいによく合います。ゆず胡椒のスパイシーな後味も心地良く感じられます。
ローストビーフ風醤油バルサミコソース×カッシェロ・デル・ディアブロ メルロー
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料理について
尾田「魚の前菜、爽やかなパスタといった感じに進めてきたので、次はガツンとした印象の牛肉料理を選びました。牛肉は火加減が大変というイメージがあると思うのですが、鍋ひとつで手軽にできるローストビーフ風の一皿です。また、男性に向けてお肉は厚みのあるように切りボリューム感を出しています。」
コーディネートについて
尾田「通常はパスタ皿だと思うのですが、あえてメインに使ってみました。余白があるぶん自宅で使うとレストランのような豪華な雰囲気を演出できます。余白がある中に料理をちょこっと盛る…。余白を上手に使うと自宅でのおもてなし料理も成功すると思います。」
ローストビーフ風醤油バルサミコソースに合わせたのは、“悪魔の蔵”の伝説でお馴染みの〈カッシェロ・デル・ディアブロ メルロー〉。
強過ぎないエレガントに仕上げられているので、繊細な牛肉料理との相性もバツグン。
ワインの果実味がソースのような絡み、ふんわりと料理を包み込む最高のペアリングです。
ソイミルク(生チョコレート)×ケヴェード トウニー・ポート
コーディネートについて
尾田「チョコレート単体ではなく、コース料理の最後に食べるというところ。ワインが続いてきた中で最後はポートワインという部分から、味わいを変えるためにあえて、“七味唐辛子、塩、こしょう”を添えています。話題にもなりますし、おもしろいと思います。また、お皿は丸いものが続いたので、可愛らしい楕円形のものを選びました。」
ドレンティチョコレートのソイミルク(生チョコレート)に合わせたのは、〈ケヴェード トウニー・ポート〉。
ナッツの香りや味わい、甘みのあるポートワインが、甘くまろやかな生チョコと最高の相性。
口の中が幸福に包まれる、コース料理の最後にぴったりなペアリングです。
お皿を上手に使って雰囲気を盛り上げ!
「男性が喜ぶ“プチ”ディナーコース」と題して提案してきた料理とテーブルコーディネイト。
素敵な料理の数々はもちろんですが、今回こだわったのが“お皿”です。
『CASALAGO SHOP』が取り扱っている素敵なお皿の数々を使ってコーディネイトしてみました。
「赤やピンクといったものではなく、男性っぽく格好いい感じのお皿で組み合わせてみました。今回使用したお皿は落ち着いた色合いですので、季節問わず使えると思います。」と尾田さん。
また、同じ料理であっても、どんなお皿を使うかによって料理の見た目が大きく変わりますし、料理を美味しくするポイントの比重をかなり占めているとのこと。
「お気に入りのお皿を見つけたら、それに合いそうな料理を考えるのもアリだと思います。ぜひ、意識してみてはいかがでしょうか?」
普段あまり褒めてくれないあの人の口から、“お店に来たみたいだね!?”というひと言が飛び出すかも。
今年のバレンタインデーは、お皿と料理のバランスにこだわってみるのもよいのではないでしょうか。
【まとめ】バレンタインデーを特別な日に…
名の知れたブランドのチョコレートを購入。
からの…大切なあの人にプレゼントして、はい終わり…。
“なんだか、もったいないなぁ…”なんて思っている方も少なくはずです。
毎年バレンタインデーはやってくるのですから、この日ばかりは二人だけの“特別な日”として演出したいところ。
今回ご紹介した、「料理・テーブルコーディネイト・お酒」の組み合せを参考に、ぜひ今年のバレンタインを忘れられない一日にしてみてください!
今回ご協力いただいた方々
・尾田 衣子(おだ きぬこ)
料理研究家
オリーブオイルソムリエ(日本オリーブオイル協会認定)
健康管理士一般指導員
食育インストラクターPrimary
ル・コルドンブルー東京校に入学。料理ディプロムを取得。その後、イタリア・フィレツェに渡り、家庭料理を学ぶ。
現在、フランス・イタリア家庭料理ベースの簡単にできるおもてなし料理、食育を取り入れたヘルスケア料理を中心に杉並区(西荻窪)にて料理教室「Assiette de Kinu(アシェット ド キヌ)」を主宰。
また、外部講師を始めTV出演、雑誌・企業へのレシピ提供なども行う。
著書に『柑橘料理の本』(オーバーラップ)、『薬味食堂』(朝日新聞出版)、『あまったパンで魔法のレシピ』(世界文化社)等。
http://ryo-ri.net
・寺田 智伸(てらだ とものぶ)
東京・北千住のフォトスタジオ Dahlia et Papillon(ダリア・エ・パピヨン)のフォトグラファー。
ソムリエ((一社)日本ソムリエ協会認定)、チーズプロフェッショナル(NPO法人チーズプロフェッショナル協会認定)。
大手ワイン会社で21年間務めたのち、フォトグラファーに転向。ワイン会社で培ったワインやチーズの知識、6年間在籍したデジタルマーケティング部門での経験とフォトグラファーをミックスして幅広く活動中。
ワインのみならず食を理解したディレクションが持ち味。
フォトスタジオ Dahlia et Papillon
https://dahliaetpapillon.tokyo/
CASALAGO SHOP
CASAは家、LAGOは湖。気に入った物だけを集めた、湖のほとりの別荘をイメージしたオンラインショップ。ポルトガルやイギリスからの輸入食器を中心に、生活を彩るアイテムを取り扱っています。人気のコスタ・ノバのテーブルウエアは幅広いコレクションが揃います。毎日をゆたかに暮らすきっかけになるような商品をお届けします。
https://www.casalagoshop.com/
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ナカゴミ コウイチ
ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。
ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。