ワインにちょっぴり詳しくなれる?樽由来の風味を知ってコメント力を高めよう!|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

ワインの楽しみ方

ワインにちょっぴり詳しくなれる?樽由来の風味を知ってコメント力を高めよう!

          
赤ワインや一部の白ワイン(ロゼワイン)は、樽で熟成された後に出荷されています。

そういったワインの場合、“樽由来の香りや風味が…”などとコメントされることがありますが、この「樽由来の香りや風味」とはなんなのでしょうか。

ここでは、ワインにおける樽由来の香りや風味について解説します。

ワインの味わいをより深く知りたい、という方はぜひ参考にしてみてください。
         
            

樽由来の風味はいろいろある

20113         
樽由来(厳密にはオーク由来)の風味というと、多くの方が“木を思わせる風味”を想像するかもしれません。

そのため、“このワインは樽のニュアンスがよく感じられる”といわれると、“だいぶ、木っぽい風味があるワインなんだな…”と思ってしまうのではないでしょうか。

たしかに、そのようなニュアンスは樽由来の風味のひとつでしょう。

しかし、樽からはそれ以外にもさまざまな風味が抽出されており、それらがワインを複雑性のある味わいに変化させているのです。

少し難しく感じるかもしれませんが、簡単に樽由来の風味をまとめてみました。
        
         

樽由来の風味の種類

20111         
・ラクトン

オークラクトンとも呼ばれる風味化合物「ラクトン」。ココナッツの風味を感じさせ、ワイン中では強いオークの香りにもなりえます。土臭さや草、またスパイシーなニュアンスも多少感じさせる場合もあります。


・バニリン

バニラの香りの主成分「バニリン」。木の風味というよりは、このバニラの香りが樽熟成を経たワインの特徴ともいっていいでしょう。新樽で熟成させたものなどはこのバニラの香りが強く、この香りを嫌ってあえて大樽や古樽で熟成させる生産者も少なくないようです。


・グアヤコール

「グアヤコール」は聞き慣れない風味化合物かもしれませんが、炭のような「スモーキー」さを感じさせると考えられています。樽に含まれているリグニンという成分がトーストによって分解されてできる化合物なので、トーストが強い樽で熟成させられるとスモーキーさが強くなります。


・オイゲノール

木材由来の揮発性フェノール類のひとつ。こちらも聞き慣れないかもしれませんが、ワインに「丁字(クローブ)」の風味を与えると考えられています。赤ワインの香りを取る時、“クローブ”という言葉がでてきますが、樽由来の風味でもあると覚えておくとよいでしょう。


・フルフラール

木材に含まれている糖や炭水化物が熱によって分解されてできる風味化合物「フルフラール」。キャラメルやバタースコッチ、アーモンドの風味に貢献しているといわれており、樽熟成を経たワインで感じる独特の甘さ(感覚として)はフルフラールが関連していると考えられます。


・エラジンタンニン

加水分解型タンニンのひとつ「エラジンタンニン」。こちらは風味というよりはストラクチャーに関連します。これがワイン中のさまざまな成分と反応することで、ストラクチャーを改善すると考えられています。また、赤ワインの「赤色」に重要なアントシアニンという成分と結合することで色合いを濃くする効果もあります。


ちなみに、樽熟成は酸化的熟成(樽は超微量の酸素を透過するため)であため、これら樽由来の成分と酸素反応などによってさらに複雑な風味へと変化していきます。

“木っぽい風味”も樽由来の風味のひとつですが、じつは樽からはさまざまな成分がワインに影響を与えていたわけです。
         
          

飲み比べて勉強するとわかるようになる?

20112        
樽由来の風味がうんちゃら…というコメントを発するワインのプロたちは、前述した樽由来の強弱やバランスなどを分析して(味覚や脳での情報処理などを駆使して)発言しています。

さらに、樽熟成をさせたワインは外観もそうでないワインと変わるため、それと照らし合わせたりしてさまざまな答えを導いているようです。

“さすがにそこまでは無理だけれど、樽にかかわる風味のコメントをしてみたい”という方もいるでしょう。

そんな方は、いろいろなワインを飲み比べてみてください。

例えば…

・新樽100%で造られたワイン×古樽(または大樽)で造られたワイン

・ステンレスタンクのみの白ワイン×樽熟成を経た白ワイン(同じ銘柄だとなおよい)

・同じ銘柄で樽熟成の期間が違うもの(スペイン・リオハなどに多くみられる)


などです。

ブドウ品種や産地、熟成年数などにも影響を受けますが、ひとまず「樽」がワインにどのような影響を与えているのかよくわかるようになります。

さらに、こういった樽をキーワードにワインを飲み比べ続けていると自分の好きな「樽使い」をする産地や生産者などを知ることができるため、本当に自分のお気に入りの1本を見つけることができます。

ブドウの特徴や産地の特徴をコメントできるのも魅力的ですが、一歩踏み込んで「樽」をキーワードにしたコメントができればさらに素敵ですね。
         
         

知れば知るほど奥が深い「樽」

20114       
じつは、樽と一口にいってもアメリカンオークやフレンチオークがあり、さらにそれぞれに種類が細分化されています。

さらにトーストの仕方などによっても樽の特徴はかわっていきますし、どのくらいの大きさの樽を使うのかによってもワインの仕上がりが変わってしまいます。

つまり、樽について考えだすと確実にそれについて探求したくなってしまうわけです。

“ワインに詳しくなりたい!”という方は、“樽由来といえば木っぽい風味?”というところから一歩踏み出し、より深く樽由来の香りや風味について考えてみましょう!
         
          

caveおすすめのワイン
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。

関連記事