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豆知識

【ワイン基礎知識】スパークリングワインとは?抜栓方法やオススメワインも紹介!~前編~

     
スパークリングワインを手に取りたくなる、この季節。

“普段は一般的な赤ワインや白ワインばかりだけど、この時期だけはスパークリングワインを飲みたい!”と考えている方もいるはずです。

さて、そもそも“スパークリングワイン”とは何なのでしょうか?

ワイン初心者の方の中には、“シュワシュワのアレでしょ?”とか“シャンパンのこと?”とか“なんか高いヤツ”とか、いまいち正確なイメージが湧かない方も多いかもしれません。

そこで、“この時期をきっかけにワインの勉強を始めてみたい!”という方もいるはずだ…ということで「スパークリングワインの基礎知識を知ろう!」という企画を立案。

オーガニックワイン企画に続き、メルシャン株式会社へ突撃取材を敢行してきました。

今回は、前・中・後の三部編成。

スパークリングワインの基礎知識
スパークリングワインの抜栓方法
メルシャンおすすめの製造方法別スパークリングの紹介


スパークリングワインを多く手に取る機会が増えるこの時期だからこそ、ぜひ基礎的な知識を身につけておきましょう!!
       
          

今回お話を伺った方

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▲ メルシャン株式会社の営業本部 マーケティング部 輸入グループの澁田翔平さん

※photo by 寺田智伸

       
       

スパークリングワインとは?

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※写真左:photo by 寺田智伸

      

澁田「ワインには大きくわけて、“泡の入っていない『スティルワイン』”“泡が入っている『スパークリングワイン』”があります。生産国や製法などにより名称などが変わってきますが、スパークリングワインとは炭酸がふくまれている発泡性のワインの総称と考えていいでしょう。」

厳密にいうと3気圧以上のガス圧をもった発泡性ワインがスパークリングワインとされ、3気圧以下の場合は弱発泡性ワインとなりますが、シャンパーニュやカバなどはスパークリングワインと考えてよさそうです。
        
         

スパークリングワインの種類と特徴

       
スパークリングワインは発泡性ワインの総称とお伝えしましたが、どのような種類があるのでしょうか。

澁田「スパークリングワインの製法には大きくわけて、『瓶内二次発酵(トラディショナル方式)』、『シャルマ方式(タンク内二次発酵)』、そして『炭酸ガス注入方式(カーボネーション)』という3種類の造り方があります。」

では、それぞれの特徴についても知っておきましょう。
         
          

★瓶内二次発酵

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澁田「瓶内二次発酵は、その名の通り瓶の中で二次発酵を行なうスパークリングワインの製法です。実際にはとても複雑な製造方法なのですが、簡単に説明します。」

スパークリングワインを造るには、まずスティルワインを造ります。そこに糖分と酵母を加えて瓶内で発酵させた後、出た澱(おり)などを取り除き、栓をして出荷、という流れになります。
スティルワインを造る過程で果汁に酵母を加えた「アルコール発酵(一次発酵)」という工程を経ているので、瓶詰め後の再度のアルコール発酵を「瓶内二次発酵」といいます。


アルコール発酵では、アルコールと炭酸ガスが発生するのですが二次発酵時は瓶内が密閉空間なのでガスの逃げ場がありません。そのため、炭酸ガスがワイン中に残りスパークリングワインとなるわけです。

澁田「瓶内二次発酵のスパークリングワインの特徴は、熟成している間にボトルの中で酵母とワインが接触する面積が多いため酵母由来のうまみが抽出されやすいところです。トーストのニュアンスにうまみを感じることができます。ただし、とても手間がかかる製法で全てではないものの生産者によっては手作業で行なわれることもありコストがかかる。その分、価格がやや高くなる傾向にあります。」

ちなみに、瓶内二次発酵のスパークリングワインの代表的なものには…

シャンパーニュ(フランス)※
クレマン(フランス)
カバ(スペイン)

※日本では、スパークリングワインの総称として「シャンパン」という人も多いですが、「シャンパーニュ」フランスのシャンパーニュ地方で決められた生産方法を厳守して作られたスパークリングワイン(ヴァン・ムスー)だけを指す名前です。
ご参考 http://cavewine.net/contents/198


などがあります。

もちろん日本やチリ、イギリスなどにも瓶内二次発酵で造られているスパークリングワインはあるのでラベルなどを確認してみましょう。
         
          

★シャルマ方式

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澁田「シャルマ方式は、瓶内二次発酵が瓶で行なわれるのに対し、タンク内で二次発酵を行なう製法。“タンク内二次発酵”とも呼ばれています。一度に多くのワインにガスを閉じ込めることができるため大量生産に向き、手間やコストなども抑えることができます。」

大量生産できるなら安くなりそうなイメージが沸くシャルマ方式ですが、通常のタンクとは違う特殊なタンクを使用するなど設備にお金がかかるそう。ある程度の規模がないと手掛けられない、という側面も知っておくとよいのではないでしょうか。

澁田「シャルマ方式で造られたスパークリングワインの特徴は、ブドウ由来のフレッシュな味わいが出やすいところです。ブドウ品種のアロマやフレッシュさをいかしたスパークリングワインを造りたい場合に採用されることが多いようです。」

イタリアのプロセッコなどが特に有名ですが、さまざまな国のスパークリングワインでこのシャルマ方式が採用されています。
         
           

★炭酸ガス注入方式

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※photo by 寺田智伸


        
澁田「最後は、炭酸ガス注入方式。カーボネーションとも呼ばれます。できあがっているスティルワインに炭酸ガスを注入する製法で、手間がかからずに直ぐに造れるところがメリットです。」

コーラなどの炭酸飲料にも採用されている製法なので、カジュアルな価格で気軽に手に取れそうです。日常使いにぴったりなスパークリングワインといえますね。

澁田「ていねいにガスを注入することで口当たりがとてもよくなり、飲みやすく仕上がります。強い刺激ではなく、やわらかな口当たりが特徴です。」
          
           

さまざまなスパークリングワインの選び方

        
瓶内二次発酵やシャルマ方式、炭酸ガス注入方式など、スパークリングワインにはつくり方によりさまざまな種類があることがおわかりいただけたと思います。

しかし、どれをどういったシチュエーションで使えばよいか迷ってしまうもの。

そこのところを澁田さんにお聞きしました。
      

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※photo by 寺田智伸


      
澁田「週末に人を呼んでカジュアルなパーティーをする時などはシャルマ方式のスパークリングワインがよいのではないでしょうか。また、和食など普段の食事に合わせる時もシャルマ方式が個人的にオススメです。フルーティーでピュアな味わいが特徴なので、繊細な食事との相性もバツグンですよ。」

シャルマ方式は万能なスパークリングワインかもしれません。

澁田「一方、瓶内二次発酵のスパークリングワインは嬉しいことがあったとか、比較的料理も力を入れて作った…という時にお使いいただくのがいいかもしれません。ハレの日や大勢で集まるパーティー、お祝いごとの時などにはぴったりではないでしょうか。」

特別な日。そんな時には、瓶内二次発酵のスパークリングワインが気分を上げてくれそうです。

澁田「炭酸ガス注入方式のスパークリングは、もっとも使いやすいアイテムだと思います。普段使いはもちろん、ちょっとしたお祝い事の時などシチュエーション選ばずに自由にお使いください。」

スパークリングワインの種類を知ることで、いつどんな時にどんなスパークリングワインを用意すればいいかわかるようになるかもしれません。

ぜひ、基本を押さえておきましょう。
         
          

高級スパークリングワインについて

         
ちなみに、スパークリングワインの中にはとても高級なものも多く存在しています。

特にシャンパーニュでは、1本10万円以上…というものも少なくありません。

なぜ、同じスパークリングワインなのに価格差が出てくるのでしょうか。
        

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※photo by 寺田智伸


       
澁田「例えばシャンパーニュだと、ブドウの価格が高いんです。ブランドもあるでしょうが、ブドウの価格や産地、セレクションなどにより自然と高価になってしまうという部分があります。」

スパークリングワイン好きであれば憧れのシャンパーニュですが、いたずらに高額な価格で売られているわけではないのです。

         

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※photo by 寺田智伸


         
澁田「また、瓶内二次発酵の場合はブドウの収穫から製品ができあがるまでの期間が長い。例えば、カバは瓶内二次発酵の法定最低熟成期間が9ヶ月と決まっているし、長いものだと3年以上というものもあります。一部のスパークリングワインの価格が高価になる理由にはこういった側面もあるんです。」

ちなみに高級だから美味しく、そうでないものは美味しくない…ということではありません。

こういった高級スパークリングワインを利用する場合もシチュエーションに合わせて選ぶ、ということが重要になってきそうです。

澁田「とてもよいことがあった時や知人や友人に素晴らしいことがあってそれをお祝いしたい時など、特別な時に選ぶとより場が華やぎます。また、高級スパークリングワインには“20○○年”などヴィンテージが記載されていることがあります。ご自身やお子さまなど、何らかの数字をこれにあわせて飲まれるというのもひとつの楽しみ方でしょう。」

ヴィンテージにかけて熟成をさせる…というのはボルドーやブルゴーニュが定番ですが、シャンパーニュなどのスパークリングワインでやってみるというのもオシャレですね。

ぜひ、高級スパークリングワインに興味がある方は試してみはいかがでしょうか。
          
          

基礎を知っておけば選べる!

        
前編では、スパークリングワインの基礎知識について学びました。

もっともっと、スパークリングワインについて深く学びたくなったのではないでしょうか。

とはいえ最低限の知識さえあれば、ワインショップや飲食店でスパークリングワインを選べるはず。

ぜひ、スパークリングワインの基礎知識を押さえておき、購入などに役立てましょう。

さて中編では、スパークリングワインの抜栓の方法についてお伝えします。

ぜひ、そちらもチェックしてみてください。
         
          

ご参考

       
メルシャン
       
        

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