日常的に楽しめる、コスパ抜群のカリフォルニアワインが飲みた〜い!!
近年、チリやオーストラリア、アルゼンチン、ニュージーランドをはじめヨーロッパの掘り出し産地のコスパに優れたワインが人気です。
もちろん、カリフォルニアにもそういったワインが多くあるのですが、高級ワインの訴求力(ブランディング)の影に隠れ、「コスパ×カリフォルニア」という印象は日本では根付いていません。(同産地にとっては不要なイメージかもしれませんが…)
とはいえ、我々は一消費者としてコスパ抜群な高品質なカリフォルニアワインと出会い、それを多くの方と共有したいという思いがあります。
そんな中、先日開催された信頼のインポーター「株式会社ヴィントナーズ」の試飲会にて、ドンピシャなカリフォルニアワインを発見!!
「蟻の思いも天に昇る」ではありませんが、我々の思いがまさに天に達した瞬間でした。
一体どんなワインだったのか、皆さんに紹介させてください!
アデュレーション
今試飲会でカーヴが衝撃を受けたのが、カリフォルニアのワイナリー「アデュレーション」のワイン。
ブティックワイナリーが軒を連ねる、“ナパ・ヴァレー”でイタリア人醸造家ダリオ・デ・コンティが経営するワイナリーです。
「アデュレーション」がユニークなのは、ナパ・ヴァレーの生産者を中心にカリフォルニア各地の優れた生産者からブドウを購入してワイン造りを行なっているところ。
最先端の設備を整えた醸造所にて年間100万ケースのワインを瓶詰めする、コストパフォーマンスに優れた低価格帯のワインを生み出しています。(プレミアムワインもあります)
同ワイナリーのポリシーは、「Flexibility and Adaptation(柔軟性と適応性)」。
ワインを愛する人たちに、“常に安定した品質のワインを提供する努力を惜しまない”という柔軟性こそが、コスパ抜群のワイン造りに繋がっているのではないでしょうか。
ワイン紹介!
ワイナリー紹介はこの辺りにして、本題の「ワイン紹介のコーナー」に入りましょう。
今回紹介したい「アデュレーション」のワインは、白1本・赤2本の計3本。
「ハイクオリティ&ハイコストパフォーマンス ワインコンクール」というものがあったとしたら、おそらく金賞を受賞するであろう注目のワインです。(もちろんありません)
では、まず白ワインから紹介していきます。
★ADULATION CHARDONNAY(アデュレーション・シャルドネ)
カリフォルニアの白ワインと言えば、シャルドネ。
ただこのシャルドネは、ほかのシャルドネとはイメージが違うかもしれません。
なんせ、内側部分に「オーク板」が設置されているステンレスタンク100%で醸されているのですから…。
柑橘系はもちろん、樽由来のヴァニラやトーストを思わせる香り、余韻も長く、凝縮感のある果実味を口いっぱいに感じることができます。
酸味も尖っておらず、“爽やか”というレベルにおさまっており、飲んだ後のベタベタ感やいがらっぽさもありません。
す〜っと、体に入ってくる感じですね。
ステンレスタンクなので樽熟成の酸化におけるデメリットを避けられるほか、チップではなく、“板”を使うことでよりバランス良い仕上がりになっています。
ちなみに、オーク板はフレンチオーク、シュール・リーにて6ヶ月熟成を経ています。
★ADULATION PINOT NOIR(アデュレーション・ピノ・ノワール)
近年、アメリカのピノ・ノワールが高く評価されており、高級ピノ・ノワールも多く散見されるようになってきました。
そんな中、品質は高くても価格は控えめなピノ・ノワールとして紹介したいのが、「アデュレーション・ピノ・ノワール」。
こちらもシャルドネ同様に、内側にはオーク板が設置されたステンレスタンクのみで熟成されたユニークな1本です。
さらに、こちらは旧アメリカンオークバリックを使用。
それが関係しているのか、ひじょうに口当たりが滑らかで樽由来の香りやほのかなスパイシーさを感じます。
ベリー系の香りや土を思わせる香り、まろやかな果実の自然な甘み、長い余韻にこなれたタンニン…。
カリフォルニアらしい充実感のある味わいながら和食ともあわせやすい繊細さもある、日本人が“美味しい!”と感じることができるピノ・ノワールなのではないでしょうか。
★ADULATION CABERET SAUVIGNON (アデュレーション・カベルネ・ソーヴィニヨン)
カリフォルニアが誇る伝家の宝刀、カベルネ・ソーヴィニヨン。
「アデュレーション・カベルネ・ソーヴィニヨン」は、そんなカベルネ・ソーヴィニヨンをステンレスタンクのみで発酵させた代物です。
このステンレスタンクには、フレンチ、アメリカンオーク板が入れられており、さらにシュール・リーにて6ヶ月熟成。
なかなか他では出会えない、ユニークな1本となっています。
色合いはもちろん、濃いガーネット色。
プラムやチェリーといった“らしい”香りのほか、スパイスやヴァニラ、なめし革、スモーキーなタバコなど複雑性(高級感)のある香りもバッチリと楽しめます。
口当たりもとてもまろやかで果実の凝縮感を感じられる味わい。余韻は長く、タンニンも強過ぎずなめらかで初心者の方でも飲みやすい仕上がりです。
ボリューミーなのですが、やはりこちらも繊細。
すきやき…焼き魚、こってりした醤油味の鍋など、これからの季節でも楽しめる和食とガンガン楽しめそうな1本です。
常備ワイン決定!
ここでは、我々が求めていたコスパ抜群のカリフォルニアワイン「アデュレーション」を紹介しました。
もちろん、同産地の高級ワインも、ハレの日やワイン好きと楽しむBYO、プレゼントとしてなど、大活躍してくれるシーンは多くあります。
しかし、ワイン好きとしては毎日飲みたいワイン、常に自宅にストックしておきたい常備ワインと出会いたいもの。
我々と同じ思いだった方、今までカリフォルニアワインにそこまで触れていなかったという方、ぜひぜひ「アデュレーション」を手に取ってみてください。
これは、掘り出しワインです!!
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ステンレスタンク内にオーク「板」を入れて熟成させ、柑橘系の風味と樽由来の風味とのバランスが絶妙に整った白ワイン
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充実感のある味わいながら和食ともあわせられるほどの繊細さも備える、コスパ抜群の赤ワインです!
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タンニンも強過ぎずなめらかでありながら果実の凝縮感を感じられる、コスパ抜群の赤ワインです!
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ナカゴミ コウイチ
ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。
ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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