超音波で普通のワインがヴィンテージワインに?注目ツール「ソニック・デキャンタ」を体験レポート!|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

超音波で普通のワインがヴィンテージワインに?注目ツール「ソニック・デキャンタ」を体験レポート!

         
ワイン単体はもちろん、ワインライフをより豊かにしてくれる、“ワイングッズ”にこだわっている方も多いでしょう。
近頃、そんなワイングッズ好きの方々に大注目されているアイテムがあります。

それが、「Sonic Decanter(ソニック・デキャンタ)」

本来、数時間かかるデキャンティングをわずか20分ほどで再現してしまうという、驚くべきアイテムです。

と紹介してみたものの、“本当かよ?”と思ってしまった我々。

今回カーヴは、「nomuno 赤坂店」にて開催されたソニック・デキャンタのビフォーアフター飲み比べイベントに参加。

本当に味が変わるのか、その実力を確かめてみました。

ぜひ、購入を検討されている方は参考にしてみてください。
           
          

ソニック・デキャンタとは?

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ソニック・デキャンタとは、超音波でワイン(ウィスキーや日本酒も利用可能)を数分で熟成させ、味と香りを引き立てる新しいツール。

超音波の振動により発生した細かな気泡でワインを撹拌。

従来のデキャンティングのように強制的に空気に触れさせて酸化させる方法ではないため、劣化を一切伴わずワインの味と香りを引き立ててくれる画期的なアイテムです。

アメリカで2014年に開発が発表されたことで話題となりましたが、ついに2018年に日本上陸。

ワイン通はもちろん、ワインのプロたちもその性能を評価しているとのことです。

ちなみに、開発社は数多くの特許を取得している科学者で、本業をリタイアした後にワイン造りをはじめたことがきっかけで同ツールの開発をスタートさせたそう。(ソニック・デキャンタの超音波も特許技術)

ワインを愛する人物が生み出したツールであれば信頼できるのではないでしょうか。


ソニック・デキャンタの利用方法

       
イベント当日、ソニック・デキャンタの利用方法についてはそれほど解説はありませんでしたが、それくらい“簡単”ということです。

一応、公式サイトに利用方法が掲載されているのでそちらを記載します。

1. 超音波エネルギーをワインに伝えるために、本体に冷水を入れる。
2. 熟成させたいワインのボトルを本体に差し込む。
3. ワインの種類によって赤か白のボタンを押す。赤ワインは白ワインに比べて複雑な性質を保有しているため20分、白ワインは15分で熟成する。

※日本酒やウィスキーで利用する場合、お好みの熟成感に合わせて5分から20分程度、超音波にあてて使用してください。

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▲ 余計なボタンや凹凸のない、シンプルでスタイリッシュな外観

          
要するに、冷水を本体に入れてワインをそこに差し込み、種類に合わせてボタンを押すだけ。

デキャンタにワインをうつす作業も不要ですし、ほこりやにおいなどもつかずにデキャンティングできるのは嬉しいですね。
            
              

ビフォーアフター飲み比べ!

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今イベントの目玉は、ソニック・デキャンタを使用する前のワインと、した後のワインを飲み比べる「ビフォーアフター飲み比べ」

ソニック・デキャンタを使用することで、どれだけワインが変化するのか体験することができました。

結論としては、「さまざまな部分に変化がある」ということ。ただそれだけではわかりにくいのでもう少し詳しく説明していきます。
           
             

白ワイン

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今回用意されたワインは、白1種、赤3種の計4種類。

まずは、イタリアの「トスカーナビアンコ」で体験です。

ビフォーは白い花や柑橘の香り。酸も穏やかで、トロピカルフルーツを思わせる果実の風味を感じます。
           
           

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一方のアフター。

白い花や柑橘の香りはやや控えめになり、オイリーな香りに。トロピカルな風味はより甘みを増してふくよかな印象に変化しましたが、酸はビフォーの良さが残っていました。

飲みやすく、味わいも丸くなったかな…と印象です。

ただ、白ワインのフレッシュな印象が穏やかになるので、その日にどういった白ワインを飲みたいかによって使い分けた方がいいかもしれません。
            
           

赤ワイン

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赤ワインは、「アブリル・デアスル・イ・ガランサ」と「シャトー・ロックブリュンヌ」、「プール・マ・ギュール」の3種。

ビフォーの外観は濃い紫といった感じですが、やはりアフターはややオレンジがかった印象に。

ここは全体的に共通していました。
            
           

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香りについて大きな変化を感じたのは、フランス・ボルドーの「シャトー・ロックブリュンヌ」。

ビフォーにはタバコなどのニュアンスを感じましたが、アフターになるとそれが削ぎ落とされて隠れていたハーブやブラックチェリーの香りを感じることができました。

味わいについては、全体的に果実味が増し、尖った風味が消えてまろやかになった印象。

タンニンについて個人的には驚くほどの変化は無かった印象ですが、より緻密になったかな、という変化は感じました。

ちなみに、同席した編集部池田は、「ビフォーがかたい黒糖だとしたら、アフターはそれが液体になった感じ」とコメント。

こういった捉え方も面白いですね。

総合的にみて、白ワイン同様、赤ワインもより飲みやすくまろやかに変化していたと思います。
         
           

ワイン選びがキモになる!

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ソニック・デキャンタでワインの風味などが変わるのは間違いありません。

ただし、Aというワインが「A+α」とか「A−α」になるような変化であり、Aが「B」や「C」といった感じに変化するわけではないのでそこは理解しておきましょう。

また、デキャンティングすべきワインか否か、ということを選んで利用した方が良いかもしれません。

本来デキャンティングが必要な要素を持ったワインであれば良いですが、フレッシュさや開けたてが飲み頃のワインであれば無理にデキャンティングする必要はないでしょう。

個人的に難しいな…と思ってしまったのは、ソニック・デキャンタの魅力でもある「ワインにとってよくない要素を取り去る」という部分。

チオール系の要素などがワインに何らかの風味(劣化とされる)を与えることがあり、それらをソニック・デキャンタが取り去って飲みやすくスマートなワインにしてくれるのは嬉しいことです。

ただ…ワインの場合、本来劣化とされる要素が複雑に絡まりあうことでそれが「個性」と認識され、私たちの心に響く味わいになることも事実。

ヴァンナチュールをデキャンティングする方は少ないと思いますが、もしかしたらそういったワインには向かないかもしれません。
いや、逆に面白い味わいに変化するかもしれないので否定するのもおかしいかもしれませんが…。
          
           

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とにかく、ソニック・デキャンタを使えば、「美味しくないものが、美味しくなります」という認識はいったん置いておいて、目の前にあるワインをどう飲めば自分にとって美味しくなるか…という時の手助け役として使うことを目的とした方がいいかもしれませんね。
          
            

デキャンティングを深堀したくなった!

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今回、ソニック・デキャンタを体験したことで個人的にデキャンティングについてあらためて考えさせられました。

「エラい人たちがやっているから、デキャンティングしなければ…」という感じで何となくそういった行為を推していましたが、客観的にさまざまな側面からデキャンティングについて深堀りしていきたい、という気持ちに火がついてしまったのです。

カーヴでは今後もソニック・デキャンタの可能性の追求をはじめ、そしてデキャンティングについての情報をどんどん発信していきたいと思います。

ぜひ、カーヴが発信する今後の情報もチェックしてみてください!
          
            

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ソニック・デキャンタを使った飲み比べが終了した後、イベントは「nomuno 赤坂店」のウリである100種類以上のワインを自由に楽しむ流れに。

あれだけデキャンティングを追求すると言い放ちましたが、我々はいつも通りビール&ハイボールでシメました…。
          
           

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ご参考

         
ソニック・デキャンタ


nomuno
         
        

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