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ワインの楽しみ方

日本ワイン応援!デラウェアを飲もう!

           
日本ワインファンが愛してやまないブドウ品種、「デラウェア」。

辛口はもちろん極甘口や中甘口、スパークリングワインなど幅広いスタイルのワインを生み出す万能な品種のひとつです。

しかし、日本ワインといえば甲州やマスカット・ベーリーA、国際品種に注目が集まることが多く、デラウェアはそこまで目立つ存在ではありません。

そのため、“美味しいには美味しいけど、デラウェアってどんなブドウなの??”という方も少なくないのではないでしょうか。

今回、そんな方のために、「デラウェア」の基本的な知識についてお伝えしていきます。
          
          

デラウェアとは?

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デラウェアは、1855年にアメリカのオハイオ州デラウェアで命名されたブドウ品種。

ニュージャージー州フレンチタウンで発見されたアメリカ原産の自然交雑で生まれたブドウと考えられていますが、詳しいことははっきりとわかっていないそうです。

デラウェアが日本に入って来たのは1872年頃とされており、「ナイアガラ」や「コンコード」、「キャンベル・アーリー」など同様、病害虫への耐性や耐裂果性に優れており、日本の気候に適応したことなどから各地に定着しました。

果皮は淡い赤色をしており柔らかく、果実が小粒なのが特徴。甘さが強く、ほど良い酸味もあり、ジュースやワインとしてはもちろん、生食用としても人気のあるブドウ品種です。
           
               

種無しか種ありか?

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さて、デラウェアの味わいの特徴に行く前に少し、“デラウェア”だから気にしてみると面白い話題について考えてみます。

前述したように、デラウェアは生食用としても大人気。(というか、そちらの方が知られていますよね…)

何となく気がついている方も多いと思いますが、実は市場に並んでいるデラウェアのほとんどが、“種無し”タイプです。

これは、“ジベレリン処理”というホルモン剤を房に浸けることで種ができなくなり、さらに果実の成長を促進される処理によるもの。(1957年にカリフォルニア大学デービス校のRobert J. Weaverらが発見したそう)

研究者やブドウ栽培家たちの絶え間ない努力の結果、“生でブドウを食べるなら、種無しにかぎる!”という方の期待に応える安全な種無しブドウが生み出されているのです。

さて、そこで疑問になってくるのがワイン用に使うデラウェアの場合は、“種無し”が良いのでしょうか。
         
          

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例えば、デラウェアはハウス栽培も盛んに行なわれているので収穫も早く、早ければ6月には店頭に並びます。種無しの場合、種ありに比べるとやや収穫が早くなるようです。(成長ホルモンのおかげ?)

ただ、種ありの方が酸がしっかり残ると考えられており、ワイン用としては種ありの方が高品質になる可能性があるようです。

デラウェアのワインを造っている生産者の方に、種について聞くのも“面倒なヤツが来たな…”と思われそうですが、こだわっている方も多いと思うので質問してみてはいかがでしょうか。
(種があるか無いか、そんなところを考えるところもラブルスカ種の面白いところですね)
           
              

デラウェアの味わい

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デラウェアのワインはどんな味わいが特徴なのでしょうか。冒頭でお伝えした通り、デラウェアはさまざまなスタイルのワインを生み出すことができるため、一口で言うのは正直難しいところです。

とはいえ、ひとつ大きな特徴があるとすれば、ほかのラブルスカ種と比較して「フォクシーフレイバー」が少ないところです。

特に、辛口ですっきりと仕上げたもの、スパークリングワインはその傾向が強く感じます。(フラネオールがやはり強烈な個性を感じさせるのか…?)
※フォクシーフレイバーについてちょっとだけ知りたい方はコチラ


さらに、どのスタイルになってもボリューム感や酸味もほど良いバランスですし、優しく柔らかな味わいがあるので、初心者の方にとっても、“飲みやすい”ワインなのではないでしょうか。

一応、ざっくりではありますがスタイル別に味わいとおすすめのデラウェアワインを記します。
           
             

デラウェアのスタイル&おすすめワイン

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・アイスワイン

デラウェアはアイスワインの原料としてもよく使用されています。

特に、「タケダワイナリー 蔵王スターアイスワイン 白(甘口)」は絶品。収穫したてのデラウェアを即冷凍庫で人工凍結させて造られています。

心地よい果実の香りに柔らかな口当たり、甘さの後にほのかな酸が乗るバランスの良いアイスワインです。


・甘口ワイン

デラウェアと言えば、甘口ワイン。近頃は辛口もかなり増えましたが、飲みやすく親しみやすいと言えば甘口でしょう。

中でもおすすめは、「信州山辺ワイナリー デラウェア『甘口』」。2017年のものは、『日本ワインコンクール2018 北米系等品種白部門【奨励賞】』を受賞した実力派ワインです。

トロピカルフルーツ、洋梨、バナナといった華やかな香り。柔らかい口当たり甘さを感じますが、酸もしっかりとしているので甘過ぎるだけのワインが苦手な方にもおすすめです。


・辛口ワイン

近年、品質をぐんぐん上げているのがデラウェアの辛口タイプ。個人的に、蕎麦や和食系の海鮮料理、また山菜などにぴったり合う超抜群なワインだと考えています。

数ある辛口タイプの中でもおすすめは、「ヒトミワイナリー デラソウル De La Soul」。

山形県産デラウェアを使用した、食中酒として可能性が追求された一本です。清澄・ろ過・除酸などをしておらず、やや濃い目の色合い、リンゴやアプリコットなど複雑な風味を楽しむことができます。

ボトルもオシャレです…。


・スパークリングワイン

デラウェアは、前述したようにフォクシーが少ないことからとてもスッキリとした飲みやすいスパークリングワインが多い傾向です。

ほど良い甘み、酸、苦みなどバランスが良く和食との相性も抜群です。

そんなデラウェアのスパークリングワインでおすすめしたいのは、やはり「カタシモワイナリー たこシャン」。

ダジャレではありますが、高品質なこだわりのデラウェアを瓶内二次発酵で造るという手の込んだ珠玉の一本です。

爽やかな柑橘やリンゴの香り、酸も柔らかく、甘みも仄かにあるのでたこ焼きなどソース系の料理にぴったり。

ちなみにラベルデザインは、グリコのマークやロート製薬、牛乳石鹸なんかのロゴをつくった超巨匠 京都大学の奥村昭夫先生が手掛けているそうです。

ここで紹介したワインは、もちろん全体のごく一部。

いろいろ試してみても面白いのではないでしょうか。
          
             

デラウェア自体の違いで選んでみる

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ワイン好きの方であれば、甘口、辛口などワインのスタイルの違いでデラウェアを楽しむだけでなく、ブドウの質自体で飲み比べても面白いかもしれません。

まず、デラウェアの有名産地(多く栽培されている場所)は山形県・山梨県・大阪府・島根県などです。

山形県のデラウェアは冷涼な地域で酸もほど良く乗った高品質なデラウェアの収穫が期待できます。まず、ここから飲んでみて、他産地と比べてみてもいいでしょう。

また、先ほど「たこシャン」で紹介しましたが、大阪府はデラウェアで有名な産地。あまり知られていないようですが大阪のデラウェアは高品質で、素晴らしいワインも多く造られています。

先日開催された、G20大阪サミットでもカタシモワイナリーのデラウェアのワインがいくつか登場していましたし、これからの躍進に注目です。

そして、よりマニアックにこだわって違いを楽しみたい方は収穫期の違いで飲み比べてしてみてはいかがでしょうか。

デラウェアは比較的収穫時期が早いことで知られているブドウ品種ですが、その中でも特に早いものは、「青デラ」と呼ばれています。酸が多く、引き締まった印象に爽やかな柑橘やリンゴを思わせる香りが強く出ると考えられています。

一方、収穫期を伸ばせば糖度が高まるため(リンゴ酸は減少)、優しく風味豊かなワインが仕上がります。

また、ヒトミワイナリーのように青デラと完熟したものをブレンドしているパターンもあり、収穫期によって個性の違うデラウェアを楽しむのもマニアックですがワイン好きの心をくすぐります。
※ヒトミワイナリーのコラムはこちら 》

当然、ハウス栽培や種無しタイプで早く収穫されたデラウェアを使った飲みやすさを追求したワインも面白いかもしれません。

一口にデラウェアとはいえ、案外調べてみると奥深い品種ですのでぜひ探求してみてはいかがでしょうか。
           
              

飲んで食べて、デラウェアを満喫しよう!

            
余談ですが、以前地元(山梨県)のスーパーの果物売場にて一房1,000円〜の巨峰やシャインマスカット、ピオーネなどに混じって300円以下のデラウェアがちょこんと並べられていました。

“可哀想だろ…”と思ったのですが、これがワインになると“大化け”するのですから、あらためて“日本ワインは本当に面白い”と思ってしまいました。

日本ワインファンの中では定番でありながら、客観的にみるとちょっぴり目立たないデラウェア。

ワインファンの皆さん。
ぜひ、デラウェアを飲んで食べて応援していきましょう!
         
            

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