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突撃リポート

リオハ・アラベサの至宝!C.V.N.E.「ビーニャ・レアル」の魅力に迫ったセミナーをレポート!

             
先日、「三国ワイン株式会社 本社展示会2019」が開催されました。

その同展示会の中で同時開催されたのが、カーヴ the selectでも人気のC.V.N.E.(クネ)「Vina Real(ビーニャ・レアル)」についてのセミナー。
             
            

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同セミナーに招かれたC.V.N.E.社の輸出部長 トニー・バテット氏によって、スペインワインの基本的な情報、リオハについて、C.V.N.E.社について、ビーニャ・レアルについてなどが解説されました。

今回、ここでは同セミナーをレポートします。
          
              

C.V.N.E.について

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C.V.N.E.社は、1879年にレアル・デ・アスア兄弟によって設立された名門。創立者がスペイン北部の出身だったということで、C.V.N.E.(Compañía Vinícola del Norte de España〈スペイン北部のワイン会社〉 )と名付けられました。

C.V.N.E.社では、「クネ」「インペリアル」「コンティノ」「ビーニャ・レアル」のブランドを所有。エレガントなスペインワインとして、スペイン本国はもちろん、世界中のワイン愛好家たちから評価されています。

「先代が掲げていた“最高のワインを造る”ことを理念にかかげていたが、5代目となる現当主のビクトール・ウルティアはそこに、“私たちのワインを世界中に知ってもらうこと”を付け加えた。だからこそ、私たちは伝統を守りながらも最新鋭設備への投資は惜しまない。」と、トニー氏。

スペインを代表するワインを生み出すことで知られているC.V.N.E.社ですが、今や世界トップクラスのグループとして成長を続けているのです。

ちなみにC.V.N.E.社の、「CUNE(クネ)」というワインですが、なぜ同じ名前なのにスペルが違うのでしょうか。

トニー氏によると、「当時、ワインラベルに社名『C.V.N.E.』と入る予定だったのだが、印刷会社の単純なスペルミスで『CUNE』となってしまった。しかし、“それも面白いのでは?”ということで、今もなおこの名を使い続けている」とのこと。

厳しい品質管理と品質にこだわるC.V.N.E.社ですが、こういったユニークな心も持ち合わせている魅力溢れる企業でもあるのです。
              
              

リオハについて

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セミナーでは、「DOCa リオハ」についての解説もありました。

リオハはスペイン北部の重要なワイン産地であり、リオハ・アルタとリオハ・アラベサ、リオハ・オリエンタルという三つのワイン地域に分けられています。

C.V.N.E.社はリオハ・アルタとリオハ・アラベサに前述した4つのワイナリーを所有しており、今セミナーの主役である「ビーニャ・レアル」はリオハ・アラベサに位置しています。
            
             

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普段スペインワインをあまりお飲みにならない方であればこの地域差を意識しないかもしれませんが、テロワールの特徴が大きく違っており、それぞれの産地から生み出されるブドウの個性も変わってくるのだそうです。

リオハ・オリエンタルは地中海性気候で温暖ですが、リオハ・アラベサとリオハ・アルタは大陸性気候で堆積土砂や石灰質、粘土質など土壌組成も複雑。

つまり、ブルゴーニュのように細分化された高品質ワインが生まれる産地なのです。

ちなみに、C.V.N.E.社では地域差だけでなく、畑の区画にもこだわってワインが醸されています。醸造長の女性はそれぞれの区画のキャラクターを徹底的に把握しており、ブドウに合わせた醸造がなされているのだとか。

教科書的に、「リオハといえばスペインだから、温暖さがもたらす果実味たっぷりのワインが特徴」とひと言で終わらせるのではなく、地域や区画によってキャラクターが違う、探求しがいのある産地と認識するのが正しいのではないでしょうか。
            
              

ビーニャ・レアルについて

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リオハ・アラベサを代表するワイナリーのひとつである「ビーニャ・レアル」。

「ビーニャ・レアル」の、ヴィーニャはワインのことでレアルは王。王への道というような意味合いが込められたワインブランドだそうです。

2004年にワイナリーの改築が行なわれた際、その素晴らしい設備や環境を一目見てみたいと前スペイン国王 ファン・カルロス1世が同ワイナリーの落成式に来訪。

最新鋭の設備などが取り揃えられた、非常にモダンで美しいワイナリーとなっています。
           
               

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「52機に及ぶステンレスタンク。そして、それを運ぶことができるクレーンが中央に設置されている。さらに、地下の樽貯蔵庫にホースでワインを流せる設計になっているためワインに負担をかけず、最高の環境を整えた」とトニー氏。

ワイン第一に考えられた設備もすごいですが、アートミュージアムのようなモダンな建築は、“さすがスペインのワイナリー”といった感じです。
              
             

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さらに、樽や瓶が貯蔵されているカーヴは山を掘って造られた天然の貯蔵庫となっており、2万を超える数の樽がそこで眠っているそうです。

とにかくスケールの違いに、圧倒されまくりでした。
              

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テイスティングの前に…

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セミナーでは、「ビーニャ・レアル」のワインを比較試飲することができました。その内容をお伝えする前に少しだけ…。

リオハワインは、熟成のプロセスの違いにより4つに分類されているのですが、「ビーニャ・レアル」は通常規定よりさらに厳しい基準でワインが造られているようです。

例えば…

☆ホーベン

通常規定…フレッシュさと果実味を楽しむべき、収穫から1〜2年目のワイン

ビーニャ・レアル…白ワインのみを製造。

☆クリアンサ

通常規定…収穫から数えて2年間の熟成がされたワイン。赤ワインは少なくとも1年の樽熟成が、白ワインは少なくとも6ヶ月の樽熟成が求められる。

ビーニャ・レアル…合計4-5年の熟成を経ている。

☆レセルバ

通常規定…素晴らしい収穫年に造られるワインで、少なくとも1年の樽熟成と6ヶ月の瓶熟成を含む3年間の熟成が必要。白ワインは少なくとも6ヶ月の熟成を含む2年間の熟成が必要。

ビーニャ・レアル…合計5-6年の熟成を経ている。

☆グラン・レゼルバ

通常規定…大変素晴らしい収穫年に造られるワインで、少なくとも2年の樽熟成と2年の瓶熟成、合計5年以上の熟成が必要。白ワインは少なくとも6ヶ月の樽熟成を含む4年の熟成期間が必要。

ビーニャ・レアル…合計7-8年の熟成を経ている。

と、いった感じです。

規定以上の熟成期間を経ることが、ビーニャ・レアルのエレガントさを際立てているのかもしれません。
             
              

セミナーで提供されたワイン

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ここからは、セミナーで提供されたワインについてお伝えしていきます。

☆ビーニャ・レアル クリアンサ (写真:左)

ヴィンテージ…2015

使用品種…テンプラニーリョ90%、ガルナッチャ10%、グラシアーノ&マスエラ

トニー氏コメント
「14ヶ月の樽熟成を経て、瓶熟成させたワイン。重要なポイントは果実の香りで、酸味のきれいさも特徴だ。この果実感と酸味のバランスが良いことからフードペアリングさせやすいキャラクターとなっており、スペイン本国ではレストランやホテルからも珍重されているワインなので、ぜひフードペアリングを楽しんでほしい。」
            
          

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☆ビーニャ・レアル レセルバ(写真:中央)

ヴィンテージ…2013

使用品種…テンプラニーリョ90%、ガルナッチャ10%、グラシアーノ&マスエラ

トニー氏コメント
「レセルバと比較して熟成が長いワイン。双方にすぐに飲むことができるワインという共通点はあるが、グレードアップさせたブドウを使用しているため、クリアンサ レセルバはより長く熟成させることができるポテンシャルを持っている。複雑さがより強調されフルボディになっている。タンニンのキャラクターがかわり、より強度が強くなり骨格を示すようなタンニンが特徴的だ。」
            
              

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☆ビーニャ・レアル グラン・レセルバ (写真:右)

ヴィンテージ…2013

使用品種…テンプラニーリョ95%、グラシアーノ5%

トニー氏コメント「24ヶ月の樽熟成、36ヶ月の瓶熟成を経たワイン。レセルバの上のクラスで、果実感や複雑感がより増しているのが感じられると思う。なめし革やタバコなど、ワインを楽しむに相応しい香りがあらわれている。ワイン評論家やコンクールで高い評価を得ているワインだが、大切なのは飲んでいただく方にどう感じてもらうか。50、60年を超える古樹から収穫されたブドウなど、正しいグラン・レセルバ造りをこれからも続けたい。」
             
               

お気に入りにしたいワイン、「ビーニャ・レアル」!

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今回、三国ワイン株式会社 本社展示会2019」の中で開催された、「ビーニャ・レアル」についてのワインセミナーについてお伝えしました。

「ビーニャ・レアル」をはじめ、C.V.N.E.社の魅力は、マニアだけが喜ぶ味わいではなく、多くの人の心に響くエレガントで奥深い味わいというところではないでしょうか。

その証拠に、ビルバオ(リオハ近郊の都市)のバル約800店中500件にC.V.N.E.社が採用されているなど、スペイン本国の方たちにも広く愛されているのです。

もちろん、あのロバート・パーカーJr.氏が1959年ヴィンテージの「ビーニャ・レアル グラン・レセルバ」に100点をつけたり、権威あるワイン雑誌で高得点を常に取得するなどワインのプロたちに間でも常に注目の的。

ここまで幅広く愛されているワインブランドは、なかなかありません。

ぜひ、スペインワインでお気に入りを見つけてみたい方は、「ビーニャ・レアル」から始めてみてはいかがでしょうか。
              
              

おまけ

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カーヴ編集部池田が、“ベラ ロブレに水ようかんが合ったので、ビーニャ・レアルもいけるのでは?”と語っており、その真実を確かめるべくまさかのトニー氏にペアリングチャレンジをしてもらいました。

試したのは、ビーニャ・レアル グラン・レセルバ。

「悪くないですね。海外のスイーツのように砂糖たっぷりで甘ったるいと思ったが、羊羹は比較的甘さ控えめの穏やかな味わいです。イヤな感じはしない、面白いペアリングだと思います」と、意外に好評価。

和菓子と赤ワインのペアリングが当たり前になる日も、そう遠くはないかもしれません!(?)
          
             
            

18000

▲ 今回食べ合わせた2アイテムと共に。
突然のご相談にも関わらず、快くご協力くださりありがとうございます!!

ご参考

          
三国ワイン


             

caveおすすめのワイン
CAVE THE SELECT
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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。
ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。
ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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