夫婦が二人ともお酒を飲めると幸福になる!?おまけにワインとフードのペアリング方法も…|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

ワインの楽しみ方

夫婦が二人ともお酒を飲めると幸福になる!?おまけにワインとフードのペアリング方法も…

           
愛するパートナーと、これからもずっと仲良くしていたい。

長年連れ添ったご夫婦はもちろん、新婚さんやこれから結婚を考えている方であれば、誰もがこういった思いを持って日々を過ごしているはずです。

実は、以前行なわれた研究のなかに、“夫婦円満の秘訣にワイン(お酒)が一役買っていた”という報告があったことをご存知でしょうか。

ここでは、お酒が夫婦仲に関連するという報告や、それを実践するためのマリアージュ法などをまとめています。ぜひ、暇つぶしがてら読んでみてください。
             
            

長年連れ添った“イイ感じ”の夫婦になれる?

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「夫婦が二人とも飲酒している場合、長期的で幸福な結婚になる可能性がある」と論文で示唆したのは、ミシガン大学社会調査研究所の調査チーム。

研究者らは、長期健康調査の一環として2,767人の夫婦を調査対象に、パートナー同士が飲酒するカップルや片方しか飲酒しない夫婦などを調査し、結果として前述した答えを導きだしたそうです。

双方がアルコールを飲んでいる場合の婚姻関係は平均33年間続いており、そのなかも3分の2がなんと初婚。さらに、二人で過ごしている時間が長い方ほど、“幸せを感じている”という報告があったということですから、お酒は夫婦関係に一役買っていると考えることができるでしょう。

ちなみに、女性は飲むが男性は飲まない…という群は幸福度が低かったようです(何ともいえない…)。

さて、調査対象者たちが飲んでいるのはビールやワイン、ウイスキーなどさまざまでしょうが、二人ともお酒好きのご夫婦であれば、たまにはワインを二人で飲むこともきっとあるはず。

個人的に、パートナーとワインを飲みながら幸せな時間を演出するには、“ウンチク合戦”より、料理とのペアリングが肝心だと考えます。

カーヴはワインサイトですので、ここでは夫婦仲をより良いものにするための、マリアージュの基本について考えていきたいと思います。
            
              

ワインと料理のペアリングの基本

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ワインがお好きな方であれば、ワインと合わせる料理についていろいろと研究しているかもしれません。
一応、ワインの教科書的な部分でいわれているワインと料理のペアリングの基本はこんなところです。

・色で合わせる
・香りで合わせる
・同じ産地の食事と合わせる(郷土料理とその土地で造られたワイン)
・ワインと料理の重たさで合わせる
・質で合わせる
・共通風味で合わせる
・足りない風味を補う


などでしょうか。

これだけだと少しざっくりしているので、上記のなかから気になるもの、そして別の小ネタを交えてペアリングについて考えていきたいと思います。
           
             

色で合わせるって?

          
“ワインと料理は、色で合わせても良い”ということを提言しているのは、かの有名な田崎真也氏。

簡単にまとめると…


・グリーンがかったタイプ

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ハーブを使ったり、緑色に近いイメージの料理と合わせる。ちなみに、白ワインで緑みがかっているのはブドウの葉の葉緑体であり、開栓後に酸素と反応してしまい速攻で色が変わります。


・イエロータイプ

17642トロピカルフルーツや熟成された白ワインに多く見られる色合いですが、パプリカや卵料理などと合わせると良いと言われています。


・明るい赤ワイン

17644軽快でチャーミングな風味の赤ワインに多く見られる色合い。明るい茶色のイメージの料理が合うと言われており、唐揚げを醤油味で仕上げたものと良いとされています。


・濃い赤ワイン

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タンニンが豊富でがっしりした風味の赤ワインに多く見られる色合い。濃い茶色の料理に合わせるなら、こういった色合いの赤ワインがおすすめとされています。

色合いで重さも合ったりするので、この理論はあながち間違っていないと思われますが、当然衝突必至の料理もあるので、何もかもが良いわけではありません。

とはいえ、オリーブオイルやハーブ、黒コショウなどを上手に使って色合いを近づければある程度は良いペアリングとなりそうなので、挑戦してみましょう。
             
             

香りで合わせる

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個人的には、ワインと料理は香りで繋いでいくのがもっとも良いペアリングを探す方法としては簡単な気がします。

例えば、ワインの香りと料理の香りは全く別ものと考えている方も多いのですが、実は共通の香りを多く含んでいます。

赤ワインには、ラクトンという“焼いたステーキ”などに含まれる香りが含まれていますし、クローブ、スミレの香り、胡椒の香り、オイゲノールなどのスモーキーな香りも含まれています。

後者のスモーキーなワインであれば、燻製した肉や魚との相性も良いと判断できそうです。

冷涼な産地で育ったカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどは、メトキシピラジン類に代表される、“青っぽい香り”が出てくるので、案外サラダでもイケたりします。

白ワインは、より香りが華やかに感じますが、3MHなどの揮発性硫黄化合物がもたらす“グレープフルーツ”や“ハーブ”、“トロピカルフルーツ”の香り、酢酸イソアミル、カプリル酸エチルやカプロン酸エチルといった、青リンゴやフルーティーな香りが特徴的です。

一部のチーズや生ハムも製造工程に、白ワインに含まれるエステル類が発生しているため、それが組み合せの良さを演出しているひとつの要因かもしれません。

香りでペアリングを考えるためには、多少ワインと食材の知識が必要になりますが、一生懸命テイスティングを繰り返していけば、何となく感覚で分かってくると思いますので、ご夫婦でチャレンジしてみましょう。
            
              

飲み続けられる、食べ続けられるものを選んでみる

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ワインと料理のペアリングの基本項目には無いのですが、ひとつ注目してみたいと思っているのが、「ワインの味を邪魔せず、料理の味も邪魔せず、良い意味で印象の無い組み合せ」です。

私たち日本人は、日本酒と食のマリアージュの美味しさを知っているため、「ぬる燗にした特別本醸造と甘辛く煮付けた金目鯛を合わせてっと…。くぅぅ!たまらんなぁ!」という感じの、「双方の美味しさを倍増させる」マリアージュこそが、“酒と料理の良い組み合せ”と思っている節があります。

上記は確かに間違いなく旨い組み合せですが、ワインの場合はどうやら別の方向性で考えても楽しめそうです。

あまり感心しないかもしれませんが、以前カーヴで試した“おつけもの×キャンティ”のように、どちらの良さも広げないがイヤな部分も感じさせず、どんどん杯が進んでしまうというのもひとつ“ワインと食との良い組み合せ”と言えるのではないでしょうか。
過去のコラムはこちら ≫

そもそも注目してほしいのですが、ワインとチーズという黄金色に眩く輝く超絶定番のペアリングは、双方の旨さを引き立てるという組み合せでないことが研究で分かっています。

チーズを口に含んでワインを飲むと、ワインの味わいを膨らますのではなく、逆に香りを抑制する方向に進むという報告です。
理由としては、チーズの乳脂肪が、口腔内にてワインの香り物質の分配係数を変化させることから、拡散されにくくなったためと考えられています。

※詳しくはコチラを…
B. Berenice-Galan & H. Heymann : Am. J. Enol. Vitic.57,12(2006).

逆に、日本酒はチーズの旨味を増幅させるという報告もあり、ワインとは少しペアリングに対する性質が違うのかもしれません。

ただし、東原和成さんが雑誌「ワイナート」に昔寄稿した「ワインと料理のマリアージュの科学 」では、“それだけでは癖のある自然派ワインは、料理とあわせると、とんでもないワインに化けることもある。”と伝えているように、中には美味しさを増幅させるマリアージュもあるにはあります。

ワインの場合、“イヤな感じがしない”というのも良い組み合せと考えられるので、いろいろな食材で試してみてはどうでしょうか。
              
              

衝突必至を避ける

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ワインと料理のペアリングにいろいろとチャレンジする際、衝突必至な組み合せを試してしまうと、せっかくの楽しい夫婦の時間も険悪ムードになりかねません。

ワインと衝突必至という組み合せで良く耳にするのが、魚介類とワインの組み合せです。

詳しく知りたい方は、過去記事の「ワインと魚介で感じる生臭みは『鉄分』だった!?」というコラムをチェックしていただければ幸いです。

かいつまんでお伝えすると、ワインに含まれているFe2+という鉄分が、魚介類に蓄積された過酸化脂質の分解を触媒することのより、魚臭成分や金属臭が発生してしまい、生臭く感じてしまうというものです。

「ちょっと、何言ってんだかわかんない…」

という方により簡単に解説すると、ワイン中に含まれている鉄分が、魚介類に潜んでいる過酸化脂質という成分の分解を促進するような働きを持っており、その分解によって魚介類から余計な生臭みを感じてしまう成分が出てきてしまう…というような感じです。

また、「亜硫酸がワインとシーフードとの相性を悪くしていた?」というコラムでもお伝えした通り、魚介類に含まれている多価不飽和脂肪酸がワイン中の亜硫酸と反応してしまい、臭みを引き出してしまうという研究結果もあります。

「合う」と言われている組み合せを試すのも良いですが、「これは合わない」というものを先に知っておくことも、ワインと食事の良いペアリング発見に役立つかもしれません。
           
           

夫婦でワインを楽しもう!

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ここまでマリアージュについてアツく語ってきましたが、結局もっとも大切なのは、「今日は二人でワインを楽しもう!」という夫婦の“気持ち”です。

前述してきたように、いろいろな法則で組み合せを探すも良し、何にも考えずに適当に食事と合わせて二人だけの大発見をするのも良し、あえてつまみを抜いてワインだけを飲むのも良し…。

美味しいワイン、そして美味しい料理、愛するパートナー。楽しい時間を過ごすための要素がこれ以外に、何か必要なものはあるでしょうか(素敵なプレゼントは欲しいところかもしれませんが…)。

毎日とは言いませんが、ぜひたまにはご夫婦でゆっくりとワインを片手に出会った頃の話でもしてみてください。

と、提案してみましたが結末に責任は持てませんので、念のため。


参考

Drinking Patterns Among Older Couples: Longitudinal Associations With Negative Marital Quality

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