母の名前が冠されたワイン「NANA(ナナ)」!ポルトガルの名門キンタ・ダ・ラパのシルヴィアさんにインタビュー!|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

母の名前が冠されたワイン「NANA(ナナ)」!ポルトガルの名門キンタ・ダ・ラパのシルヴィアさんにインタビュー!

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昨年、ポルトガルの歴史ある名門ワイナリー「キンタ・ダ・ラパ」をご紹介しました。(前回のコラムはこちら

なんと今年は、同ワイナリーのオーナー シルヴィア・カナシュ・ダ・コスタさんだけではなく、夫でポルトガルの有名シェフであるアンドレ・マルガリャエンスさんも来日されました。
                
                   

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今回は、昨年詳しく紹介できなかったキンタ・ダ・ラパの注目ワイン「NANA(ナナ)」シリーズをインタビューで紹介します。

キンタ・ダ・ラパのこと、ナナのこと、いろいろな話を惜しみなくお話いただくことができました。

ぜひ、最後までお読みください!
              
                

Q.テージョ地方についてお聞かせください。

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“テージョ地方”の名は、リスボンを終点としたスペインから流れてくるテージョ川が由来します。
河口はヨーロッパで最も大きく、約30キロに及びます。このテージョ地方には大きくわけて4つのテロワールがあるなど、この地で造られるワインには多様性があります。」
              
               

Q.キンタ・ダ・ラパはどのあたりにあるのでしょうか?

              
「テージョ地方の中でも、キンタ・ダ・ラパはより海に近い場所にあり、土壌は主に石灰質となります。大西洋からの海風の影響など、気候の影響を強く受けます。
その結果、フレッシュなワインや長期熟成可能なワインを造ることができ、私たちのワインはそれを特徴としています。
              
                  

Q.キンタ・ダ・ラパには、とても古い歴史があると聞いています。

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キンタ・ダ・ラパは、300年以上の歴史があります。
ワイナリーには、18世紀頃にワインがすでに飲まれていた文書が残っていますが、実際にはより以前からワイン造りが行われ、飲まれていたことでしょう。」
                
                

Q.とても貴重な文書ですね。

                 
「実は、1744年、45年頃のワインの売買契約書も実際に残っており、それには当時どのようにワインを計量、輸送、保存していたか、詳細に記載されています。

当時、大河周辺に主要なワイナリーが多くあり、川の水を使用してワインをリスボンに輸送していたようですが、キンタ・ダ・ラパは海側にあったためそうもいきません。
文書には、牛車を利用してリスボンまでワインを運んでいたことも書いてあり、道中デコボコした道であったことから、“到着後、最低でもどの程度のワインが残っていれば良いのか”など、ユニークな内容も記載されていました。」
              
                

Q.昔からキンタ・ダ・ラパが重要なワイナリーであったことがわかります。

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「その後、1989年に父がキンタ・ダ・ラパを購入し、今に至ります。父は建築家を雇い、建物全てを建て直して、“ワインホテル”に転換させました。
品質の高い私たちのワインを多くの方にワインを飲んでもらうと共に、ゲストの方に来ていただき、この環境を見てもらいたいという目的です。
国内はもちろん、今では世界中から多くのお客さまたちが訪れます。」
               
              

Q.ワイン造りの哲学を教えてください。

              
「まず、量を造るのではなく『質』にこだわることは大切にしています。また、できるだけ自然を守るブドウ栽培、ワイン造りを心掛けています。」
                
                

Q.自然豊かな場所でブドウ栽培が行われていると聞いています。

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「私たちは、ブドウ栽培からワイン醸造、パッケージングなど、全てをエステート内で行います
井戸からは飲むことができるほどの品質が高い水を汲み上げることができ、その水を使用してワイン造りを行います。
さらに、私たちの土地には湖が二つあり、鳥や動物、昆虫などさまざまな生物たちが共存しています。」
                
                 

Q.そうなると、化学肥料はあまり使用していないのでしょか?

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「この土地は風が非常に強く換気が良いので、ブドウだけでなく植物たちが健全に育ちます。
この風のおかげで病害が起こりにくい環境となり、結果、化学肥料をほとんど使用せずに良いブドウが収穫できるのです。

化学肥料を使えば量を造ることはできるでしょうが、土地自体がダメになってしまいます。
生物学的な多様性を維持することが、私たちは大切だと考えています。」
               
                 

Q.こういったスタイルでワイン造りを行うのは国内でも珍しいのでしょうか?

                 
「いいえ。ポルトガル全体が、私たちのような自然を大切にしたワイン造りをしています。
近代的なやり方で大量に生産するのではなく、私たちは無理をせず、人の手でまかなえるだけの量を造ることを心掛けています。

近年、自然を大切にするワイン造りが多くのワイン産地で注目され始めています。
世界がこのポルトガルを発見しつつある、そんな時代になってきたのではないでしょうか。」
                 
                   

Q.キンタ・ダ・ラパのワインは、食事との相性を意識して造られているのでしょうか?

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私たちのワインは、食事との相性がとても良いと思います。
もっとも、ポルトガル自体がワインと食事を楽しむ文化ですし、仕事がある時でもランチタイムに少量ワインを楽しむなど、人と交流する時には常にワインがあります。
私たちにとって、ワインは身近な存在なのです。
                  
                

Q.シルヴィアさんのご主人のアンドレさんはシェフですが、アドバイスなどはするのでしょうか?

                 
「自分のレストランでもキンタ・ダ・ラパのワインを出すので、コメントをする時はありますよ。
ただ、キンタ・ダ・ラパのワインの哲学やナチュラルさを私は尊重しているので、それを踏まえてアドバイスをしている、という感じです。

今回、日本に『NANA(ナナ)』というワインを四種類持ってきましたが、いろいろな料理と合わせやすいですし、多様性に富んでいます。
こういったワインに合わせて料理を作ることは、私にとってとても楽しいことですね。」
               
                   

Q.今、お話に出てきた『NANA(ナナ)』というワインについてお聞かせください。

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“ナナ”は、私の母の名前です。本名は、アドリアナなのですが、誰もが彼女をナナと呼んでいます。
彼女は、子どもたち、年老いた人たちなど、全ての人たちのために何かをいつも考え、実行している人なんです。

このワインも、“他の人たちのためになるようなワイン”>であってほしい、という思いを込めて、ナナという名をつけました。」
               
                  

Q.実際のナナさんもとても喜んだのではないでしょうか?

                 
「以前、母の誕生日パーティーの時に二本渡したんです。その時、いろいろな人が集まっていたので、“二本だけでなく、もっと造ったら?”と母が言ったのですが、実は…5,000本すでに造っていました。
それを母に伝えたら当然びっくりしましたし、みんなで大笑いしました。とても楽しい思い出ですね。」
               
                 

Q.今、何種類ほどあるのでしょうか?

               
「初めに造ったのが、2010年ヴィンテージの赤ワイン『ナナ レッドリザーヴ』です。
2013年に販売がスタートし、その後に白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインと計4種類造っています。」
                
                  

Q.ナナのコンセプトは?

               
「ナナは、ポルトガルの土着品種だけを使うことがコンセプトです。
また、ポルトガルはボルドー地方のようにワイン造りにおいてブレンドする文化があるため、土着品種をブレンドするという、ポルトガルの伝統的なワインとして造っています。

スパークリングワインだけは、単一品種で例外ですが、ポルトガルらしい味わいを楽しめるワインになっていると思います。」
            
            

Q.ポルトガルの土着品種の魅力はどこにあるのでしょうか?

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「まず、ポルトガルには200種類以上のブドウ品種があり、そのうち実際にワイン造りに使用されているのは50種類ほどです。
国際品種同様に質が高く、香り、風味共に個性がある素晴らしいブドウ品種ばかりです。

カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノ・ノワールなど、世界中で知られているワインではなく、違ったものを提供できるところが魅力ではないでしょうか。
               
              

Q.アンドレさんが考える、ナナと日本の食事のマリアージュを教えてください。

15345ナナ スパークリング ブラン・ド・ブラン(写真:右端)

「寿司には合いますが、お寿司屋さんで提供される“おつまみ”全般に合うと思いますね。」

ナナ ホワイト(写真:左端)

「トロのような脂身の多い魚ではなく、さっぱりした白身魚のお寿司が良い相性だと感じてます。」

ナナ ロゼ(写真:中央左)

「ロゼは、揚げ物にとても良く合いますね。唐揚げ、天ぷらなどとの相性がとても良いです。」

ナナ レッドリザーヴ(写真:中央右)

「日本の素晴らしいお肉。神戸牛など、そういった肉には良く合います。また、甘いタレのすき焼きといった鍋物も、スパイシーで丸みのある赤ワインと良く合うのではないでしょうか。」
              
              

Q.ナナについて伝えたいことはありますか?

                
もちろん、品質は第一です。そして、私たちが考えるストーリーが加わります。
巷にあふれている大量生産のワインはストーリー先行で、品質に疑問を持つものも多くあります。
しかし、私たちはまったくその逆です。品質があるからこそ、ナナというワインをしっかりと伝えていけるのだと自負しています。」
                
               

Q.最後に、日本のワインファンにひと言ください。

                
ぜひ、私たちのワイナリーに訪れ、その場所で私たちのワインを飲んでください。大歓迎いたします!
              
                

取材を終えて

               
さまざまな思いが込められ、大切に造られているキンタ・ダ・ラパの「ナナ」。

その品質はもちろん、ポルトガルらしい味わいを楽しめるところも魅力で種。

ちなみに、アンドレさんが「現地で飲むワインの味わいは全く違います。ぜひ、私たちのワインホテルへ来てください」と何度もおっしゃっていたのが印象的でした。

ナナを飲み、そしてポルトガル キンタ・ダ・ラパへ。

ぜひ、ポルトガルへのワインの旅を計画してみてはいかがでしょうか?


【ご参考】
Quinta de Lapa


キンタ・ダ・ラパのワインホテルへのご予約はコチラから!
              
                 

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