バローロ ラ・モッラの注目ワイナリー!「クリッサンテ・アレッサンドリア」とは!?|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

バローロ ラ・モッラの注目ワイナリー!「クリッサンテ・アレッサンドリア」とは!?

               
イタリアきっての、高級ワイン産地「バローロ」。

そんなバローロのラ・モッラ地区にある、今注目のワイナリーが「クリッサンテ・アレッサンドリア」です。

先日、輸入元のTYクリエイションの招きにより、クリッサンテ・アレッサンドリアの3代目当主であり、ワインメーカーであるアルベルト・クリッサンテ氏が来日。
今回、特別にインタビューを行うことができました。

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今、注目すべきバローロの重要生産者であるアルベルト・クリッサンテ氏

どんな話が飛び出すのか、ぜひ最後までお読みください。
            
            

Q.バローロとは、どのようなワイン産地なのでしょうか?

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「バローロエリアでは、DOCG『バローロ』が主に造られており、年間約2000万本のワインが造られています。醸造方法から熟成方法など、細かな厳しい規定をクリアしたものだけが、DOCG『バローロ』を名乗ることができます。」
              
                

Q.やはり、小規模生産者が多いのでしょうか?

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バローロエリアでは、そのほとんどが小規模生産者です。私たちも家族経営なのですが、ブドウ栽培からワイン醸造まで、しっかりと目を配ることができるのが、小規模生産者のメリットと言えるでしょう。」
               
               

Q.バローロは、昔から有名だったのでしょうか。

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「バローロの知名度、認知度が高まりはじめたのは、1960年くらいからで、70年代、80年代と徐々にその名声は高まっていきました。そして1990年、バローロが世界的に認知されるようになり、発展していきました。」
                  
               

Q.海外輸出にも力を入れていたのでしょうか?

                 
「実は、バローロの最初の海外のお客さまは、デンマークやスウェーデンなどの北欧圏の方たちでした。
その後、2000年代に入るとアメリカ人がイタリアワインを多く消費するようになり、イタリアワインファンが増加。それに伴い、アメリカでバローロファンも増え、今も良い関係が続いています。」
                
                 

Q.ワイナリーの歴史を教えてください。

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「1958年、私の祖父の代から一般消費者向けのワイン造りをスタートさせています。私は今、3代目の当主です。
実は、私の世代からさかのぼって8世代前からブドウ栽培には携わっているので、歴史自体はとても古いワイナリーとなります。」
               
                 

Q. クリッサンテ・アレッサンドリアでは、ネッビオーロの生産量が多いのでしょうか?

               
「全てではありませんが、85%はネッビオーロ主体のワインを造っています。」
                 
                 

Q.白ワインを造る生産者も増えているようですが、考えたことはありますか?

               
「まだ、具体的に考えていることではないのですが、いつかシャルドネで白ワインを造ることができたら面白いだろうな、とは考えています。
年間2,000本程度のハイクオリティなシャルドネを造りたいと夢は見ていますが、それは土壌やそれに合う条件などが満たされた時、初めて考えることができる話です。

ただ、バローロは最新技術も取り入れながら伝統的な製法の造りを重んじるワインですので、それとは全く違うワイン造りにチャレンジする、というのは自分としては考えるだけで楽しいですね。」
              
               

Q.近年、ビオディナミ農法を良く耳にしますが、自社畑はどのような栽培方法なのでしょうか?

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「まず、バローロエリアは夏に湿度が高くなるため、ビオディナミ農法を取り入れるのは難しいですね。そういった農法でブドウ栽培、ワイン造りはできるでしょうが、クオリティがイコールになるのかは別の話です。」
               
                  

Q.健全なブドウを育てることは重要だと考えます。

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「二つ、ワイン造りで大切にしていることがあります。それは、『品質を担保すること』『自然に対してリスペクトすること』です。

年に1度、ブドウの生育に悪影響を与える病害虫を防ぐために硫黄などを使用しますが、除草剤などは使用していません。つまり、100%オーガニックではありませんが、それに近い農法を心掛けています。

品質を損ねてまでオーガニックを突き詰めるのではなく、重要なことは『健全なブドウを造ること』だと、私は考えています。」
              
              

Q.ワインのスタイルについて教えてください。

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「例えば、『バローロ・ロゲッリ』は伝統的な大樽で造っています。
一方、濃縮させた特徴を生かすため、小さいフレンチオーク樽を使用しているものもあります。『バローロ・ガリーナ』はタンニンが強いため、バリックを使用する必要があります。」
               
                 

Q.畑、またはブドウに合わせたワイン造りということでしょうか?

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「私を含めて、バローロの若い世代の造り手たちは、『この造り方でなければいけない』というようなことではなく、オープンに考えています。つまり畑やブドウの個性に合わせてワインを造っている、ということですね。」
               
                

Q.ほかの生産者と違う部分はどんなところになるのでしょうか?

              
「まず、自社畑にある土壌による違いがあります。また、先ほどお伝えしたように家族経営のワイナリーですので、全て手づくりでワインを生産しています。発酵時間の調整、マロラティック発酵の有無、温度管理が可能なタンクの使い方など、状況に応じて全て自己判断で行うことができます。バローロの生産者は、それぞれ使う樽の素材、産地なども違っており、自分のところに最適な樽を使っているので、それぞれに個性が出ていると思います。」
               
                  

Q.ネッビオーロとは、どのようなブドウ品種なのでしょうか?

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「とにかく、多様性があるブドウだと思います。
例えば、『ネッビオーロ・ロゼ』のように、ロゼワインも造ることができます。また、日差しが強過ぎると柔らかな感じが出なくなってしまうので、『ランゲ・ネッビオーロ』に使用しているネッビオーロは標高が高く、日差しが強く当たり過ぎないような東向きの自社畑で栽培しています。古樹、若い樹から造られたネッビオーロを組み合わせでも造っていますし、非常に面白いブドウ品種だと考えています。」
                 
                  

Q.バローロの方は、普段どのようにワインを楽しんでいるのでしょうか?

                
「ピエモンテの郷土料理とのペアリングを楽しんでいます。ピエモンテの郷土料理は、バターをふんだんに使用するなど、力強い味わいのものが多いんです。パスタ、ローストビーフのような肉系の料理にバローロが良く合います。」
                 
                  

Q.特におすすめのペアリングはありますか?

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ブラッサートという、牛肉のシチュー風煮込みがワインと良く合います。弱火でくたくたになるまで煮込むと美味しいですね。また、バローロは風味が強過ぎないチーズとの相性も良いですね。パルミジャーノ・レッジャーノとの相性は抜群です。」
              
                  

Q.ピエモンテ州以外のイタリアワインで飲まれるものはありますか?

             
「トスカーナやフリウリなどでしょうか。ただ、近頃はエトナのワインが面白いですね。南イタリアは昔、大量生産用のワインが多かったのですが、近年はクオリティを求めたワイン造りに変わってきています。イタリア北部のエノログを南の生産者が雇うなど、見場実側?のワイン造りにも変化が訪れ始めています。」
                  
              

Q.日本のワインファンにひと言。

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「日本の皆さんにも、私たちのような手作りでワインを造っている、小規模生産者のワインをぜひ飲んでほしいと思っています。大量生産されているワインが一概に悪いとは言いませんが、小規模生産者たちのワインには多様性があります。ぜひ、私たちのワインを手に取って、楽しんでいただければ嬉しいです。」
              
                

取材を終えて

                        
バローロという地で、長きに渡り、ブドウ栽培とワイン醸造を続けている名門「クリッサンテ・アレッサンドリア」。

ぜひ、彼の情熱が注ぎ込まれたワインを楽しんでみてください。


【ご参考】

TYクリエイション
               
              

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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