フィロキセラとは?


フィロキセラの特徴

日本では、ブドウネアブラムシと呼ばれるアブラムシの一種です。
ブドウの根に寄生する虫で、耐性の無いブドウの樹に付着するとたちまちブドウの樹を腐らせてしまいます。

ブドウの樹にとっては天敵ともいえる恐ろしい虫で、ワインファンの天敵であるともいえます。

フィロキセラの破壊力

フィロキセラは、元々はアメリカにのみ生息した虫ですが、1800年台にヨーロッパにアメリカから輸入されたぶどうの苗木から渡り、急速に広がりました。

特に1863年にはフランスで急速に広がり、なんとヨーロッパのブドウ畑の2/3が壊滅するという自体にまで発展しました。

フィロキセラは、アメリカ大陸の虫であったため、アメリカ系のぶどうの樹には耐性があったのですが、ヨーロッパ系のぶどうの樹であるヴィティス・ヴィニフェラはその耐性がなかったのです。

フィロキセラの対策(接木)

そこで、学者はアメリカのぶどうの樹であるヴィティス・ラブルスカ、ヴィティス・リパリアといった系種はフィロキセラに寄生されても平気だということに注目しました。

しかし、ワイン用のぶどうとしては、やはりヴィティス・ヴィニフェラの方がクオリティは高いので、代用するわけにもいきません。

ここで生み出された技術が、「接木」です。
ブドウの根っこから地上の部分までを北米種のぶどうの樹を用いて、果実のなる上部だけをヴィティス・ヴィニフェラを使うというものです。

苗木の時に切断をして合わせると見事にくっつき、果実の品質にも影響はなかったのです。

世界でのフィロキセラの被害状況

近代化によって交通技術が発展し、世界中のどこへでも気軽に行けるようになった今、同じようにフィロキセラも世界中に蔓延しています。

現在では、世界中のブドウの樹のほとんどが接木を行われているのです。

その中で、チリだけは海と山と砂漠に囲まれた特異な地理特性上、国土全体でフィロキセラの被害が無い唯一の国と言われています。

フィロキセラの試験対策

フィロキセラはワインの歴史上、最も猛威を振るった病害であったため、ソムリエ協会認定試験でもよく出題がされます。

特に出題されやすいのは、「ウドンコ病」「ベト病」との病害が流行した順序と年号です。
対策方法の「接木」はあまりに有名なため、出題はされない傾向にあります。

病害が流行した順序は「ウドンコ病→フィロキセラ→ベト病」ですが、中には「ウドンコ病が流行した年はどれか」といった問題がでることもあります。

そんな時は、真ん中であるフィロキセラが流行した年号を覚えていれば、多くの場合で消去法で選択肢を選ぶことができます。

フィロキセラの流行した年号は1863年で、語呂合わせで簡単に覚えられます。
フィロキセラは「嫌な虫(18な64)」です。
惜しいことに1863年なのですが、この1864よりも1年早いとすれば早く覚えられます。



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