9月25日(火)、東京・日本橋髙島屋本館にワイン専門店「LES CAVES de TAILLEVENT TOKYO (レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京)」がオープン。
ワインのセレクトで世界的に高い評価を受ける、パリ最高峰のレストラン「タイユヴァン」ですが、なんとあのエノテカ株式会社がタイユヴァンとパートナーシップを締結。
今回、“エノテカ株式会社の運営”というカタチで、世界で3店鋪目となる「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」が日本橋髙島屋本館に出店することとなりました。
先日、同店のグランドオープンに先駆けてプレス向け説明会が開催され、我々CAVEも出席。
ここでは、どのような内容の店鋪になっているのか、レポートを含めてご紹介します。
タイユヴァンについて
「タイユヴァン」は、1946年にフランス・パリの9区で創業した歴史あるレストラン。
1973年から33年間三ツ星を守り続ける、名実ともにフランス最高峰のレストランのひとつです。
同店の料理はもちろん、世界的に高い評価を受けているのがワインのセレクション。
フランスをはじめとする、750ものワイナリーを取り扱っており、有名生産者はもちろん小さな造り手の希少なワインも取り扱っています。
圧倒的な情熱を持ってワインを揃える同店のワインリストは、愛好家やプロフェッショナルからの指標になっているだけでなく、ワインがオンリストされることがワイン生産者の間で最高の栄誉となっているほど。
現在、パリとロンドンに110種類のグラスワインを食事とともに楽しむことができるワインバー「レ・サンディス・ドゥ・タイユヴァン」を展開するほか、ワイン専門店「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン」をパリ、レバノンの首都ベイルートで展開しています。
さて、そんな生きる伝説的ワイン専門店と言っても過言ではない「タイユヴァン」が、日本に出店…。
それが「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」、ということなのです。
コレクション・タイユヴァンに注目!
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」では、タイユヴァンが選んだフランスワインをはじめとする約700種類を品揃え。
また、有名産地だけでなく、ロワールやローヌ、アルザスなど世界的に注目されている産地にも注力しているのだとか。
ワインは全て、タイユヴァン監修ということで、信頼の高品質ワインを手に入れることができるのではないでしょうか。
さて、そんな同店でぜひともチェックしてほしいアイテムが、「コレクション・タイユヴァン」。
有名生産者から希少価値の高い小規模生産者など、タイユヴァンをリスペクトして生産するタイユヴァン・オリジナルラベルのワインであり、日本ではここでしか手に入れることができない、超希少アイテムです。
「生産者や地名より、タイユヴァンの文字の方が大きく記載されていますが、これは生産者たちが、『コレクション・タイユヴァン』に選ばれることを名誉としているからです」
と語るのは、同店店長の新田恭子さん。
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」を訪れた際、「コレクション・タイユヴァン」の棚は要チェックです。
ロワールにこだわる!
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」は、前述した通り、ロワールやローヌ、アルザスのワインにも注力しています。
その中でも、同店が特に力を入れているのが、ロワール。
「酸が穏やかで繊細な味わいなので、食事との相性も良い」と新田さん。
現在、ロワールのワインは50種類揃えているとのことですが、将来的には100種類を目指す、とのこと。
タイユヴァン監修でセレクトされた、ロワールのワイン。
今後、どんなワインがラインナップされていくのか、期待に胸がはずみます。
今飲んで楽しめる=飲み頃のワインにこだわる
タイユヴァンがセレクトするワインがなぜ、ここまで世界中のワイン愛好家やプロたちに選ばれているのでしょうか。
その秘密のひとつに、タイユヴァンが揃えているワインの特徴があります。
それが、「今飲んで楽しめる=“飲み頃”のワインを提供する」というものです。
ワインには、それぞれ飲み頃というものが存在し、その飲み頃へ到達するためにワインはじっくりと時間をかけて成長を続けます。
タイユヴァンでは、それぞれワインの個性を見極め、適切な温度・湿度で保管。
アイテムによっては数年に渡る熟成を経たワインでないと提供・販売をしないという徹底ぶりです。
もちろん、「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」に揃えられているタイユヴァンセレクトのワインは、“全て飲み頃のもの”が揃えられています。
良いワインを揃えるだけではなく、その飲み頃を見極め、提供する。
ワインを扱うプロフェッショナルとして、確かな仕事を続けるこの姿勢こそが、世界中のワイン愛好家やプロたちを虜にしている秘密なのではないでしょうか。
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン」初!カフェ&バーを併設!
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」は、何と同店世界初のカフェ&バー(全24席)が併設されている、というところでしょう。
アミューズやシャルキュトリー、パテなどのおつまみ類、プレート料理などがその場で楽しむことができます。
ここまでは一般的なワインを提供するカフェ&バーの情報なのですが、実は同店鋪にはとある“こだわり”があります。
それが、「食とワインの調和(ラコール・メ・エ・ヴァン)」。
なんと、この場で提供される料理はもちろん、セレクトワインはすべてタイユヴァン(現支配人のアントワーヌ・ペトリュス氏※1)が監修。
提供方法や食材、ワインとのペアリングが細部まで研究し尽くされているのだとか。
同店の出店に携わったエノテカ株式会社 ワインショップ事業部 課長 漆谷剛さん曰く、
「店鋪で揃えるワインを全てテイスティングするのはもちろん、そのワインの香りや風味、味わいなど、この個性にどのような食事が合うのかを、時間をじっくりとかけて議論しました。
細部にまで徹底的にこだわった、最高のフードペアリングをお楽しみいただけます」
とのこと。
実際に当日の説明会では、アルザス地方のリースリング(白ワイン)とロワール地方のカベルネ・フラン(赤ワイン)が用意され、それに合う食事が提供されたのですが、とにかく素晴らしいのひとこと。
ワインをそれだけで飲むのではなく、フードと合わせることによって見えてくる新しい世界。
同店のカフェ&バーで、きっと体感できるはずでしょう。
ディスプレイされているワインボトルがスゴかった…
少々余談ですが、「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」の説明会で個人的に興奮してしまったのが、カフェ&スペース部に飾ってあるとあるディスプレイ。
そこには、サルバドール・ダリやアラン・ドロン、フランク・シナトラなど、偉人の写真とボトルが飾ってあります。
タイユヴァンに訪れた際、彼らが飲んだというワインだということで、“こんなワインを飲みましたよ、ということなのか”と、思っていたら、店長の新田さんがひと言。
「このボトル、本物です」と衝撃発言。
つまり、あのダリが本当にパリのレストランで飲んだワインボトルが飾ってあるのです!(ぜひ、見に行ってみてください)
さまざまな歴史を見聞きするだけでも素晴らしい…と思っていましたが、あらためてタイユヴァンの存在の大きさを知りました。
とにかく、気軽に訪れてほしい!
「当店のワインは、高級アイテムはもちろん、2,000円から3,000円など、比較的お手に取っていただきやすいワインも揃えています。
また、カフェ&バーではコーヒーや紅茶も提供いたしますので、お車で来店されたお客さまにもゆっくりと過ごしていただけます。」
と、新田さん。
パリで予約を取るのが難しい三ツ星レストランのワインショップ、と聞くとハードルが高く思えてしまいますが、「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」は肩肘張らずに気軽に訪れることができる店鋪です。
“日本で、タイユヴァンの世界観を楽しめる日が来るとは…”と、遠くを見つめパリに思いを馳せている方もいるかもしれません。
ちなみに、10月には前述した現支配人のアントワーヌ・ペトリュス氏も同店に来日予定。
こちらの情報収集も含めて、ぜひこの機会に「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」を訪れてみてはいかがでしょうか。
※1 アントワーヌ・ペトリュス氏
アントワーヌ・ペトリュス氏は、現タイユヴァン支配人。2011 年にソムリエ として、フランス国家最優秀職人章(Meilleur Ouvrier de France ※フランス文化の最も優れた継承者にふさわしい、高度の技術を持つ職人に授与する国家称号)を27歳の若さで受賞しているフランスのトップソムリエ。
「レ・カーヴ・ド・タイユヴァン 東京」
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ナカゴミ コウイチ
ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。
ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。