アメリカのワイン法


アメリカのワイン法は、まだできたばかり。

アメリカにワイン法が制定されたのは、1978年とごく最近のことです。
アメリカのワイン法は、原産地・ぶどう品種、収穫年度などの表示に対する規定がなされていますが、ヨーロッパのように栽培方法や醸造方法、使用出来る品種、作れるワインのタイプといった「ワインの作り方」に対する規定はされていません。

アメリカではこのように自由に生産することが認められているため、新しいチャレンジをしたいヨーロッパの醸造家が移り住み、新しいワイン造りにチャレンジするという動きも少なくありません。

そのため、試験的にはヨーロッパに比べると覚える内容も少なく、ソムリエ協会認定試験を受ける方にとっては少し骨休めができる国です。
覚えるポイントとしては、表示についての規定が主となりますので、油断せずに確実に覚えて行きましょう。

産地の表示

アメリカのワイン法では、産地名は「州」→「群(カウンティ)」→「A.V.A.」→「畑」という段階で細かくなっていき、それぞれに対して規定が異なります。
まず「州」と「群」を名乗る場合は、原料となるぶどうの75%以上がその州で取れたぶどうである必要があります。

その他は、「A.V.A.」を名乗る場合は85%以上、「畑名」を名乗る場合は95%以上と細かくなるほど規制が厳しくなるというのが特徴です。

また、州によっては独自にさらに厳しい規定をしている州があります。
カリフォルニア州では、州名を名乗るだけでも100%カリフォルニアのぶどうを使わなくてはなりません。
オレゴン州は、州名だけにかかわらず全ての産地名において95%以上と厳しい規制を課しています。

ぶどう品種の表示

アメリカのワインは「ヴァラエタル・ワイン」と呼ばれるぶどうの品種名を表示するタイプのワインがほとんどです。
それは、ワインを選ぶ際の消費者の分かりやすさを配慮したマーケティング的な側面が影響しています。
ワインにぶどう品種を表示する際には、その品種を75%以上使うことが必要です。

収穫年の表示

収穫年の表示は、名乗る原産地の広さによって異なります。
「州」「群」といった広域の原産地名では、85%以上がその収穫年で取れたぶどうであれば表示をすることができます。
一方で、A.V.A.のワインは95%以上をその収穫年で取れたぶどうを使う必要があります。

アルコール含有量の表示

アメリカでは、スティルワインにおいては発酵過程での一切の補糖が認められていません。
アメリカワインのアルコール度数は7%以上~14%未満と規定されていますが、上下1.5%の誤差が許容されています。
但し、アルコール度数が14%を超えるワインについては、その旨を明記し無くてはならないという決まりがあります。