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大橋MWが語る!「シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング2018」をレポート!~前編~

先日、東京都港区にある明治記念館にて、「シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング2018」が開催されました。

今、注目されている日本ワインの代表的存在でもあるシャトー・メルシャンのプリムールというだけあり、今年も会場には大勢のワイン関係者たちが集結。

誰もが真剣に、用意されたシャトー・メルシャンのワインと対峙していました。

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今コラムでは、イベントで発表された2017年の山梨県や長野県のミレジム、そしてシャトー・メルシャンのブランドコンサルタントである大橋 健一マスター・オブ・ワイン(MW)による2017年プリムールの講評について紹介していきます。


                 

2017年ミレジムの特徴3つ!

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イベントではまず、2015年、2016年、2017年のブドウ生育記録が比較できる図を参考に、チーフ・ワインメーカーの(あんぞう みつひろ)氏から2017年のミレジムについて説明がありました。

安蔵氏の説明によると、2017年のミレジムは大きく3つの特徴があったとのこと。

まとめると…

①梅雨の期間が短く、同時期にしては雨量が少なかった

②8月は降雨日が多く日照時間が少なかったものの、例年より降雨量は少なかった

③梅雨の期間の降雨が少なく、晩腐病の一次感染が少なかったことが要因なのか、ブドウの病気が少なく健全な状態で収穫ができた



長年ワイン造りを続けている安蔵氏も、「ここまで病気が少なく、さらに糖度が上がった年は初かもしれない」と語るほど、2017年は素晴らしいミレジムだったようです。

ひとまず、我々ワインファンはこの3つのポイントを覚えておけば大丈夫そうです。


★ここからは、シャトー・メルシャンが自社管理畑を持つ地区の2017年ミレジムを確認していきます。
               

2017年のミレジム 山梨県

4月中旬までは低温で推移をしたため、萌芽と開花は例年より遅め。梅雨明け後の8月に降雨があり、ヴェレゾン(色づきのこと)は2016年より6日遅れた。9月には晴天日が多く、天候が安定し、ブドウの生育が急速に進んだ。
                

2017年のミレジム 長野県 北信地区

4月中旬は降霜があり、寒い日が続いたことから例年より遅い萌芽となった。
6月下旬から7月上旬に降雨が続いた後、蒸し暑い日が続いたが、それ以降は天候が回復。左岸は9月中旬から10月上旬、右岸は9月下旬から10月上旬に品質の高いブドウが収穫できた。
                  

2017年のミレジム 長野県 桔梗ヶ原地区

萌芽、展葉は5月上旬よりスタート。気温が暖かい日が多く、降水量も少なかったため、ブドウ樹の健全な生育を促した。8月上旬には台風の影響により降水量も多くなったものの、盆明け以降は天候が安定して晴天が続いた。気温の日較差が大きく、ヴェレゾン以降の生育は順調に進み、健全果での収穫ができた。
                

2017年のミレジム 長野県 椀子(マリコ)ヴィンヤード

ブドウの生育期間は雨が少なく、日中暑く夜寒いという好条件が続いた結果、ブドウの成熟が良好に進んだ。粒が小さく、自然と収量制限がかかり、病果は例年と比較してもかなり少なくなった。好天の結果、凝縮感のあるブドウを収穫することができた。
                 

2017年は期待大!

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ここではまず、「シャトー・メルシャン プリムール・テイスティング2018」で発表された、2017年ミレジムについてお伝えしました。
あらためて資料を見返すと、2017年は例年に比べて大変素晴らしいヴィンテージになるのでは、と期待が高まります。

後編では、シャトー・メルシャンのブランドコンサルタント 大橋 健一マスター・オブ・ワインによる2017年プリムールの講評について紹介します!

                

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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