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突撃リポート

前編【インタビュー】会社帰りの一杯でストレス解消!オキシトシンがもたらす「心の絆」を出して毎日を楽しもう!

「今日も疲れたな…。よし、あいつを誘って、一杯やって帰るか!」

男女問わず、ワイン好き、お酒好きの方であれば、こういった経験が一度や二度あるかもしれません。でも実はこれ、脳科学的な見地からストレス解消にとても効果的だった、ということをご存知でしたでしょうか。

近年、幸せホルモンとして注目されている「オキシトシン」。実は、この脳内物質が仕事終わりの1杯によるストレス解消に関与しているのだそうです。

今回、ワイン好きの方にも知っておいて欲しい知識ということで、「会社帰りに一杯の習慣は大正解だった ~癒しの脳内物質・オキシトシンが心を満たす~」の著者であり、ストレスとセロトニン研究の第一人者、セロトニンDojo代表である有田 秀穂(ありた ひでほ)さんに、「会社帰りに一杯とストレス、オキシトシンの関係性」についてお聞きしました。

ぜひ、自分の生活を見直すためにも、最後まで楽しみながら読んでみてください。

         

Q.そもそも「ストレス」とは何なのでしょうか?

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「ストレスには、“肉体的なストレス”“精神的なストレス”のふたつがあります。

肉体的なストレスとは、足をぶつけて痛いとか肉体的な不快感があるとか、こういった状態を指します。
ただし、子どもの場合は強いストレスになり得るかもしれませんが、多くの場合、大人はこれらを我慢できるように学習しているので、そこまで大きな問題ではありません。

問題は精神的なストレスの方で、仕事での脳ストレス、パワハラなどの精神的なダメージなど、私たち大人は少なからず社会生活の中でストレスを受けながら生活をしています。
この精神的なストレスを長期的に受け続けると、さまざまな症状が出てきてしまう、ということになります。」

     

Q.ストレスに対して反応する場所があるのでしょうか?

「まず、何か嫌なことがあると即座に反応する神経があります。
私は、それを“脳内危機管理センター”と呼んでいますが、脳に危機が加わると、その管理センターがそれらをキャッチし、脳と心に警報を出します。

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怒りや脈拍の上昇、血圧上昇など、直ぐに管理センターが反応してストレスを処理できれば、ストレスは無くなります。これらが正常に機能してくれれば、さほどストレスは問題にはなりません。」

       

Q.ストレスに上手に対応できない、となると危険ですね。

11072「難しいのが、脳の中でストレス反応を起こす中枢。
脳科学や医学の世界でははっきりと分かっているのですが、脳内で一定のストレス反応を起こす中枢に、“視床下部”という場所があります。視床下部にストレス中枢があるのですが、これが興奮すると、副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンを分泌せよ、という指令が出されます。


       

11077コルチゾールは免疫抑制のホルモンですので、これが長期間分泌されるとストレス性の病気である高血圧や糖尿病を誘発したり、免疫抑制ホルモンとして作用もあるので、例えば風邪を引き易くさせる可能性もあります。さらに、このストレス中枢の興奮が“うつ”をつくり出す可能性もあり、メンタル面での問題が発生してしまいます。


このように、視床下部がストレスに関しては重要なシステムを担っているわけです。
ストレスホルモンが長く分泌され続けることにより、うつをはじめ、がん、高血圧や糖尿病、免疫性疾患になるリスクが高まるわけですが、これは特別な事例ではなく、誰にでも起こりうることである、ということを覚えておいてほしいですね。」


       

Q.ストレスを軽減する物質があるとのことですが?

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「約20年前、ストレス中枢を鎮めてくれる物質が脳内で作られ、分泌されているという大発見がありました。ストレス中枢を鎮め、脳からストレスを消してくれる物質…。それが、『オキシトシン』なんです。

オキシトシンが分泌されるとストレスの中枢が鎮められるということで、私は以前から、“黄昏時になったら、オキシトシンの出る生活をしよう”と言い続けてきています。
朝、元気に仕事に出掛けても、日中さまざまなストレスを受け、疲労困憊して1日を終えるわけです。その時にストレス中枢の興奮を鎮めるために、オキシトシンが出る生活をする、というのは脳科学から言えば、当然のことなんですよ。」

       

Q.それで会社帰りの1杯が効果的だと?

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「仕事終わりの夕方。そこからどういった行動を取るのかが、とても重要になります。そこで、本で書いたような、仕事の後の“ちょっと1杯”はオキシトシンの分泌に大変効果的なわけですね。
例えば、サラリーマンの典型的な生活として、仕事終わりに屋台、または赤提灯で1杯というのは昔からある風景です。

     

11076また、日本だけではなく、ヨーロッパにもパブがありますし、どの世界でも、どんな民族でも必ずやるストレス解消の生活のひとつです。もちろん、必ず帰り際に飲まなくてはいけない、ということではなく、直帰して愛する家族とのんびり過ごす、とかもよくある姿でしょう。

ワインを傾けながら語らう、というのも、間違いなくオキシトシンが出てストレスを癒す、とても良い生活術だと思いますよ。」


         

まとめ

前編では、まずストレスについて、それを癒すために会社帰りの1杯がポイントである、という話をお聞きしました。中編では、具体的にオキシトシンを分泌する方法などを聞いています。ぜひ、お楽しみに!

【ご参考】
セロトニンDojo HP


有田 秀穂氏プロフィール

11078有田 秀穂 <Hideho Arita>

<略歴>
1948年東京生まれ。
東京大学医学部卒業後、東海大学病院で臨床に、筑波大学基礎医学系で脳神経系の基礎研究に従事し、その間、米国ニューヨーク州立大学 に留学。
東邦大学医学部統合生理学で坐禅とセロトニン神経・前頭前野について研究、2013年に退職、名誉教授となる。


各界から注目を集める「セロトニン 研究」の第一人者。
メンタルヘルスケアをマネジメントするセロトニンDojoの代表。
「脳からストレスを消す技術」は20万部を越えるベストセラー。
主な 著書に「脳からストレスを消す技術」(サンマーク出版)、「ストレスすっきり!脳活習慣」(徳間書店)、「セロトニン欠乏脳」(NHK生活人新書)他著 書50冊以上。

「エチカの鏡」(フジテレビ)、「朝イチ」(NHK)などテレビ出演多数

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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