【ワインのおしごと_Vol.6】サッポロビール ワイン事業部の倉橋 典子さんに聞く!|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト

突撃リポート

【ワインのおしごと_Vol.6】サッポロビール ワイン事業部の倉橋 典子さんに聞く!

ワインに関わる仕事をしている人たち。
ここから連想されるのは、ソムリエやワインショップのスタッフ、生産者といったところでしょう。こういった方々のおかげで、私たちは普段から美味しいワインを飲むことができているわけですが、実は1本のワインが私たちの手元に届くまでに、多くの人たちが関わっています。
そこでCAVEでは、ソムリエやワインショップスタッフ、生産者さんたちだけではなく、ワインに関わる仕事をしている、さまざまな人たちを紹介していこうと思っています。

今回は、高品質な日本ワインとして知られている、「グランポレール」のブランドマネージャーである、サッポロビール株式会社 ワイン事業部 国産グループの倉橋 典子(くらはし のりこ)さんにお話を聞いてきました。
           

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Q.ご担当を教えてください。

「ワイン事業部 国産グループで、グランポレールのブランドマネージャーという立場で仕事をしております。」

      

Q.どのようなお仕事内容なのでしょうか?

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「グランポレールに関わるほぼ全ての業務を行っている、という感じですね。
事業の方向性、ワイナリーと連携しての商品づくり、グランポレールのフラッグシップとなる店鋪『グランポレールワインバー』での定例会や、表ラベルや裏ラベルの表示内容に関わることから細かいところまで、多岐にわたります。」

           

Q.非常に大変なお仕事だと思うのですが、辛くないですか?

「近年、弊社では働き方に対する取り組みが進んでいますので、働きやすい環境ではあります。
1時間単位で有給が取得できるので、1時間だけ自分のことに使えたり、会議などの予定が無ければフレックスを活用して現地から帰宅することも可能です。

結婚して住まいの拠点が仙台にあるのですが、週末はそちらに帰り、月曜にそこから会社へと出勤する、ということもできます。
仕事内容はもちろん大変ではありますが、とても働きやすい環境に身を置けているな、と感じてはいます。」


          

Q.なぜ、ワインに関わる仕事をしようと思われたのでしょうか?

11158「ブランドマネージャーとしてワインに携わることに関して、当時強く希望していたわけではありませんでした。

弊社は、ビールやRTD、焼酎、梅酒など取り扱う商品が多いので、自分の可能性を狭めないためにも、担当してほしいと言われたら、それらのどれかの担当をしていた可能性はあります。
ただ、入社した頃に“ワインの仕事をしたい”、と思っていましたし、今とは別のカタチではありましたが、ワインに携わる仕事も経験していました。

“いつかはワインをやりたい!”という気持ちがあったので、今この立場にいられることは幸運だった、と思っています。」


      

Q.ブランドマネージャーになるまでの経歴をお聞かせください。

「今の部署に来る前、東京ではなく仙台で営業に近い仕事をしていました。
当時、限定的な希望を出していたわけではないのですが、単身赴任で東京で働きたい、という志望はしていたんです。
結果、運良くワイン事業部の国産グループの発令が出て、そこでブランドマネージャーという立場となり、今に至るという感じですね。」

     

Q.このお仕事で大変なところはどんな部分ですか?

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「即断即決しないとならない仕事が多いため、そのスピード感がとても大変です。

先ほどお伝えしましたが、以前の営業に近い仕事の場合は、本社の組織があり、確認の上進める、進めないという決め方だったため、今ほどスピードを求められるということはありませんでした。
また、自分に決定権があったわけでもありません。

ところが今は決断を求められる立場ですし、そのスピードも案外思った以上にやってくるんですよね…。
もちろん、ワイナリーのメンバーはそのルールの中で仕事をしていますし、表示などを司る部署が関係すれば、国税局の見解などをしっかりと確認しながら進めていかなければなりません。
こういった方たちに確認していただける時間を設けながらも、自分が発売したい、というタイミングは決まっているので、そこに合わせていくという大変さがあります。
自分自身、まだまだだな…と思うことも多く、日々反省です。」

      

Q.やりがいはどんな部分にありますか?

「大変なところと表裏一体なのですが、“決定権がある”、つまり自分でいろいろ決められるところですよね。

もちろん、うまくいかないことも多くあるのですが、自分の中で思い描いている『グランポレール』の5年後、10年後の姿を実現していくための道筋を立てていける、というのはやりがいです。」

     

Q.ワインを『仕事』として扱うようになってから、ワインに対するイメージは変わりましたか?

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「もっともっと勉強していかなければならないな、とより感じるようになりました。

私が担当しているのが、社内外に注目されている『グランポレール』ということもあるので、今は日本ワインだけでも勉強しなければと思いながら、日々を過ごしています。
弊社ワイナリーの人間や造り手はもちろん、他社さまの造り手の方ともお話する機会も多少はあるのですが、やはり日本の中での話であって、世界を見れば、もっともっとワインの世界は広がっています。
分かっているつもりでも、本当にまだ知らないことが多くある、ということを痛感しています。」

      

Q.サッポロビールは輸入ワインも扱っていますよね。

「昨今、弊社では、『ペンフォールズ』や『テタンジェ』など、世界的に知られているビッグネームの取り扱いがあります。
それらのブランドでは、5年後、10年後ということではなく、100年後、200年後、そして過去を含めてブランドをどう守っていくのか、という仕事の仕方をしていると聞かされます。
もちろん、日本とはテロワールなどさまざまな要因に違いはありますが、時間軸が大きく違っており、そういった考え方で仕事をされている方が世界にはいるんだ、と感銘を受けています。

グランポレールが、100年後も輝き続け、その歴史を伝えていけるブランドになるために、私も一段高いところに視点をおいて仕事をしていかなければいけない、と思っています。」


     

Q.仕事を続けているモチベーションは何ですか?

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「先ほどお伝えしたように、辛さ反面、自分で考えたことをカタチにできる、というところですよね。
あと、一人ではあるのですが、多くの人に支えられている、という部分もモチベーションのひとつです。

最終的に決めるのはこちらなのかもしれないのですが、ワイナリーの人間や造り手の人たちに意見を聞ける環境にありますし、同僚にも恵まれています。
国産グループ自体が大所帯というわけではないので、常に近しく、コミュニケーションを取りながら仕事を進めることができています。

AとBの選択肢には一長一短あって、どちらを選ぶべきか悩んでいれば、率直に意見をもらえる環境に身を置けています。
人に恵まれている、という部分もモチベーションになっていると思いますね。」

     

Q.普段、お酒は飲まれますか?

「会社のメンバーと飲みに行ったり、仙台に帰った時にパートナーと一緒であればお酒を飲みますが、一人だとあまり飲まないですね。
そもそもお酒に強いわけではないですし、一人で飲んでも“寂しい”と思ってしまうタイプですので…。」

      

Q.お気に入りのワインの楽しみ方があれば教えてください。

「あまり、凝った料理などで合わせる、というよりは、バケットを購入してきて、リエットやレバーペーストなどをつけたものに合わせる、という飲み方が好きですね。
あと、チーズやスティックサラダのようなものなど、少量ではありますが、これで充分と感じられるタイプです。
ただ、仙台に帰った時には夕食でワイン1本を二人で、という飲み方はしています。」

      

Q.何か趣味はありますか?

「そうですね。趣味といえる範疇ではありませんが、飲みにいく目的が半分で、野球観戦に行くことはありますね。ゲームのペースがゆったりしているので、落ち着いてゆっくりと飲みながら楽しめます。

ただ本当の趣味となると、パートナーと仙台や東京にあるさまざまなお店を飲み歩くのが好きかもしれません。美味しいもの食べ、それに合わせて美味しいワインを飲む、というのが好きなんだと思います。」

      

Q.倉橋さんにとって「ワイン」とは、どんな存在ですか?

11154「新しい世界を広げてくれる、そんな存在です。

ワインを仕事にせずに、趣味として続けていれば良かったのか、と思う部分もあるのかもしれませんが、やはり中に入らないと見えなかった世界が多くあり、その魅力は趣味だったら知り得なかったと思います。
また、仕事をしているからには、成長を続け、自己実現していきたいと考えています。
その夢を叶えるためのツールとして、ワインは奥深く楽しめる内容ですし、選んだお酒がワインで良かった、と思えています。」


      

Q.今後の目標があればお聞かせください。

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「グランポレールは、2018年の今年、15周年を向かえます。
これを機会に、より多くの人にグランポレールのことを知ってもらい、“日本のファインワインといえば、グランポレール“そして将来的には、“日本ワインNO.1といえば、グランポレールだね”と言ってもらうため、まだ道筋は模索中ですが、努力し続けたいと考えています。」

     

取材を終えて

今回、サッポロビール株式会社 ワイン事業部 国産グループ、「グランポレール」ブランドマネージャーの倉橋典子さんにお話を聞きました。「グランポレール」を影で支える縁の下の力持ちとして、日々奔走している倉橋さん。世界的な賞を数多く受賞している高品質な日本ワインとしても認知度が高まってきており、今後日本ワインにとって、無くてはならないブランドに成長していくことは間違いありません。

日本ワインファンはもちろん、ワインファン全員でこれからも、「グランポレール」の成長を応援していきましょう。


【ご参考】

・サッポロビール株式会社 HP
・グランポレールブランドサイト HP

            

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【インタビュー後編】快挙!IWSCで日本ワイン唯一の金賞受賞!「グランポレール北海道バッカス辛口2016」の魅力とは!?

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ナカゴミ コウイチ

ナカゴミ コウイチ

山梨県出身、甲州ワイン育ちのフリーライターです。ラジオ関係、ファッション関係のライティングをしながら、大好きなワインのお仕事も精力的に行っています。ワインは日常的に楽しむ飲み物であるということを広く伝えて行くために活動を続けています。

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